第39話

「亮介くんいらっしゃい」


今日の亮介くんは、朝から調理器具など買い出したりしてたらしい。そして、昼間寝てそのまま夕方このお家へとやってきた。なので、ちょっとぼんやり気味で返事が遅れてる


「こ、こんにちは…」


「…え、あれ」


ドアに隠れてたけど、あいさつしてみた。教授の旦那様はかなり驚いている。申し訳ないです!


「美作です…お世話になります」


「…あの、妻はまだ大学におります。お約束でしょうか?」


「あ、守さん。彼女と付き合ってます」


さらっと亮介くんは報告した。


「…ん!?え!亮介くん…と!?」


そんなに反応されるとは。


「そうです。それより、話したいことがいろいろありまして」


「いや待ってよ!ど、どうやって付き合うことに?」


「俺が声かけました。守さんの家に行ったときの話です」


「…いや、それは見た。でも、あれ以降の話は知らないし、たぶん聞くの忘れてたと思うけど…その話は大学でしていますか?」


私に話が振られる。


「…いいえ、報告しておりません」


「いや、い、いいんですよ。とりあえずどうぞ中へ」


対応に困っていらっしゃる。

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