「私のいい噂を流しなさいよ！」

「なにそれ」

「ほんと、なんにもわからないんだから！私とずっと付き合ってたのに、全然わかってくれない」

「…なにを？」

「気づいてもらいたかったから、言わなかったのに。いちいち言わないといけないの？」

「なに？」

話全然通じてない！イライラする！

「亮介くんは将来のこと考えてない。このままでいいの？使えないって言われてるよ？知らないの？上を目指そうとしてないからだよ？そんなのもわからないの？」

「…え？なんのこと？」

「全然ダメ。私のことも全然わかってない」

「わからない。言ってくれないと」

「言えるわけないでしょ？普通、男からプロポーズでしょ？そうでしょ？」

「話が見えないんだけど…」

「いいかげんにして！」

「あの…お客様」

げ、駅員が見に来た。慌てて逃げた。亮介くんは、なにか話そうとしてたから腕を引っ張って外まで走る。だが、雨が降ってたので屋根のところまでにした。

「亮介くんのせい！」

「絵里が騒ぐから…」

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