第27話

「なにもらったの?」


戻ると、美香さんがうるさい。


「なんかガリ勉っぽいね!」


愛理さんも騒いでる。が、他の人がもう帰ってる。興味を無くしたようだ。


「気になる!見せて!」


美香さんがしつこい。お菓子か何か?開けてみると、そこにはお守りが入っていた。


健康…


「え?絵里ちゃん病気かなんか?」


「…いいえ」


愛理さんは、心配してる。


「たぶん、東京はじめてだったから、お土産に買ったんだと思います。もう帰るみたいで」


「え!?どこの人なの?」


「私たちと同じ奄美なんですって!」


「お土産にお守りってなんでかな?」


「…私が仕事が忙しいという話をしたからかと」


「そっかー!なるほどー。私ご飯まだ食べ途中だったから戻りまーす」


愛理さんはさっさと帰ってしまった。


「絵里ちゃん、あの彼氏…苗字呼びだったけど、いつも?」


「…ここは職場なので」


美香さんがじろじろ見てくる。


「青上さんはいらっしゃいますか?って聞いてきて、どなたですかって聞いたら同級生だって言ったよ」


…なんでそんな言い方!あの人なんなの!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る