第25話

出勤時間。


う…あれは亮介くんの彼女(男の子)。家から1人で出てきた。いつもスーツである。しかし、また戻った。なかなか出てこない。

私から先に出勤しよう。亮介くんは、そこにいるの?昨日の話、会社でする気?私と会って、私の彼氏と会ったとか。

しかし、そのままお昼に。休憩が亮介くんとまたかぶった。でも、今日は1人だ。と、思ったら誰か話しかけに行った。あれは照明の愛理あいりさんだ。


「亮介くーん、彼女できたって?おめでとう」


「ありがとうございます」


「デートしたの?」


「まぁそうです。同棲してます」


「そーなのね〜すごーい」


誰とでも食事できる亮介くん。ありえない。


「別にすごくないです」


「絵里ちゃんは彼氏と同棲してるのかな?」


「…知りません」


「話さないの?」


「避けられてるんで」


「どんな人か知ってる?私見たことないの〜」


「たしか、メガネしてて、まじめそうな人でした。俺と全然違います」


「へーそんな感じなんだ!確かに亮介くんチャラめだもんね〜」


「そうですか?」


「そうだよ〜。彼女はどんな感じ?絵里ちゃんみたいなおとなしい感じ?」


「いや?…なんか、年下なんですけど、大人っぽく見えて、でも中身はすごい若くてかわいい感じですかね」


それ、あの男の子のこと言ってる?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る