第20話

気になって…うっかり亮介くんたちをつけてしまった。ら、下着屋さん!?こんなお店に入り慣れてる亮介くん何事?元々女装趣味…?2人ともそうなのね。

男の子に見つかりそうなったから、ぱっと隠れた。背が高いから、危険。お店の外で待機してると、2人が出てきた。またどこか行くみたいだから…そっとついていく。


と、亮介くんが誰かに話しかけてる。少し近寄って何を話してるか確認する。


「財布ですか?」


「はい…どこにもなくて」


亮介くんの悪い癖。困った人に話しかける。


「どこかお店とか行きましたか?」


「…いえ、ホテルに行く前に少しこの辺の店を見ようかと歩いてて。何時か携帯を見ようとバックを見たとき、ついでに財布も確認しようとしたらなかったんです」


「もう一度、バックの中身を確認したほうがいいですね。あのベンチで探しましょう」


バックの中身を亮介くんとその人は広げ始めた。こんなとこで恥ずかしいことしてる。


「キャリーケースも確認しますか?」


男の子は人様の荷物を指差してる。


「…はい、すみません」


「このポケットは見ましたか?」


「いえ」


「あ!これじゃないですか?」


普通にキャリーケースのポケットに入ってるじゃん。


「それです!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る