第13話

「そうなのかな」


「ありのままが1番いいと思うけど。無理する必要ってある?」


「…でも…どうしたらいいかわかんない」


「俺今日、衣装さんにおっぱいのサイズの測り方教わったんだ」


「そ、そんなのわかるの!?」


専門家さんなのかしら。


「メジャーも買ったから、測ってもいい?ブラジャーしたらいいと思うから」


「え、でも…」


「ちゃんと聞いたしメモしたし!大丈夫だよ。飯食ったら測ろうよ。明日俺、買うから」


「…亮介くん男の子なのに…買うの?」


「別によくない?笑理にプレゼントしたい。肌は白っぽいからブルー系がいいと思うな」


「そ、そういうのフリルとか…かわいいやつじゃない?」


「そうだよ?」


「絶対似合わない」


「ちゃんと色見て似合うの買うから。かわいいと思うけどなぁ。食べた?」


「…うん」


「じゃあ測ろう。そのあとやる?」


「…なんでそんなに、私のこと考えてくれるの?」


「そりゃ、笑理が快適にすごしてほしいから」


さっさと机の上を片付けて始める。戻ってきたら私の横に座った。


「よっしゃ、早速測ろう」


亮介くん、嬉しそう。

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