第12話

「買ってきたよ〜」


亮介くんが笑顔で帰宅した。


「…ん?なに?」


じろじろと全身を見られる。


「シャワー浴びて、着替えたよ?」


「…スーツしか見たことなかった。部屋着?」


「うん。スウェットしかない」


「上だけしか着ないの?」


「大きいサイズだから」


ワンピースみたいな感じかな?


「中は裸?」


「…下は履いてます」


「いやぁ、…エロい。よし、さっさと食べよ」


「…え?どういうこと?」


話を遮り、座ってコンビニのスパゲティを机へ並べ始める。


「好きなの選んで。エッチなこと考えちゃうから、笑理えりを見ないようにさっさと食べよ」


「…ごめん、そんなつもりじゃ」


「めちゃくちゃかわいいよ」


ふ、不意打ちすぎる!かわいいって安易に言わないで〜


「どれがいい?」


亮介くんは、私が選ぶと普通に食べ始めた。


「買ってくれてありがとう」


「別に?」


全然見てくれない。そのまま無言で食べる。


「よし食べた。笑理を見るぞ!…おお、やっぱりおっぱいつぶさないほうが俺はいいと思うな。今は楽そう」


「…男の顔には合わないよ」


俯きながら食べる。


「俺は、そうは思わない。妬みだ。羨ましいから、言ったんだ」

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