研究室
第4話
「おはようございます」
「おはようございます、教授」
早めにやってきてたのは、生徒。みんなまじで、一生懸命研究に励んでいる。だけど私は、仕事がなかなか進まない。
泣きそう。
毎朝、出勤して早々にこの散らかり放題なデスクを見ると思ってしまう。
しかし!そんな辞めたはずの以原教授が大学に戻ってきた。手伝ってもらいたいことが山ほどある。けど、それは准教授たちも生徒も同じだから、取り合いになるのだった。
はぁ。ため息が出てくる。午前中は、1人で作業をする時間にしているから、ため息は誰にも聞こえない。他の先生は授業だし、部屋違うし。寂しいけどやることいっぱいで、そうも言ってられない。
…教授というポジションが辛い。以原教授はどんな気持ちでやってたんだろう。私は考えたこともなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。