第9話 特殊スキル

 さて、右肩から先を万能魔細胞に侵食させて保有魔素量が劇的に増えた、それがこちら。


ステータス

魔素:214503/214503

魔力:1~214503


「いぃやっほう!魔法とスキル創り放題!ビバ!創造魔法!」


「それではいざ!【創造魔法:魔法[転移魔法][強化魔法][収納魔法][結界魔法]スキル[無詠唱][痛覚遮断][切断]】……うぷっお゛え゛ぇ゛っ」


 魔法やスキルの情報が一気に脳に叩き付けられる、脳に圧迫感のようなものを感じ猛烈な吐き気に襲われ嘔吐えずく、このままだと不味いと感じ慌てて対処する。


「【強化魔法:脳[情報処理速度強化]】……【創造魔法:スキル[高速思考][マルチタスク]】…ふぅ…まさか魔法やスキルの情報が一気に雪崩なだれ込んで処理しきれなくなるとは思わなんだ。」


 脳の情報処理速度を魔法で強化して、僅かに生まれた余裕で更に演算速度を上げる方法がないかを模索した結果、創造魔法で【高速思考】【マルチタスク】を創造することによりようやく速度が追い付いて処理しきれたのだ。


(魔法及びスキルの情報取得を多段階形式に変更しました、致命的なエラーのデバッグ報酬として特殊スキルの習得制限を解除しました、以降は特殊スキルを習得制限を無視して習得可能です。)


(特殊スキル[空間魔法]の習得条件、空間に干渉する魔法2件以上を保持…[転移魔法][収納魔法][結界魔法]を確認、制限である空間に干渉する魔法を合計一万回使用を無視して[空間魔法]を習得、以降空間に干渉する魔法は全て[空間魔法]に統合されているのでナビゲーションされません。)


(特殊スキル[復元魔法]の習得条件、[回復魔法][修復魔法]を保持…[回復魔法][修復魔法]を確認、制限であるものを復元する魔法を合計三千回使用を無視して[復元魔法]を習得、以降ものを復元する魔法は全て[復元魔法]に統合されているのでナビゲーションされません。)


「うん?創造魔法はありとあらゆるものが創造出来る筈だから今までとあまり変わらないのでは?」


 検証として空間に干渉する空間魔法の上位であろうと予測される時間と空間に干渉する[時空魔法]を習得できるか試してみよう、これは空間魔法と復元魔法の習得条件から考察すると、時間に干渉する魔法を2件所持して[時間魔法]を習得しなければ条件を達成出来ない筈だ、つまりは一段飛ばしが出来ればもともと条件は関係なかったということになる。


「【創造魔法:魔法[時空魔法]】」


(特殊スキル[時空魔法]の習得条件[時間魔法][空間魔法]保持…[空間魔法]を確認[時間魔法]を未確認、制限である時間と空間に干渉する魔法を各一万回使用を無視、上位権限【創造魔法】により習得条件を無視して[時空間魔法]取得します、以降時間と空間に干渉する魔法は全て[時空間魔法]に統合されているのでナビゲーションされません。)


 [時空魔法]を取得しようとして[時空魔法]になったのは、類似する物が既に存在していたからそちらを適用したのか?


 やはり創造魔法はさらに上位の権限なようで、制限は最初からないようなものだったのだろう、ならば神はどうしてこのような報酬を?


「なにかを見落としている?」


「【万能鑑定:部分鑑定[魔法]】」


[魔法技能]

創造魔法∨NEW※

可視化魔法∨

付与魔法∨

吸収魔法∨

麻痺魔法∨

切断魔法∨

強化魔法∨

[特殊魔法スキル]

時空間魔法∨

復元魔法∨


「ん?創造魔法にNEWと重要マーク?」


 どうやら見落としではなく新規更新のようでした。

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