第8話 困ったこと
切断魔法の応用方を考える、だって色々出来そうだし神が手ずから教えてくださったのだ、これは使えと言うことだろう、しかしながらすぐに思い付くわけもなく、今は保留とする、今・は・保留とする。
しかし、こんなに応用範囲の広い魔法が1500程度の魔素で創造出来るのならば、明日は収納魔法を創ってみようか、スキルで創る迄の繋ぎにはなりそうだが無いと困るのだ、小指の瓶詰めとか冷蔵庫に入れっぱなしだと、夜中に飲み物を冷蔵庫から出す時に毎度毎度ビクッとする羽目になるのだ。
そう、切って入れ換えた指は万能魔細胞に侵食させて予備として保存しているのだが、予備以前に処分するにも方法がなくて焦りに焦った結果、冷蔵庫なら平気だろうとなった。
万能魔細胞に侵食された指を鑑定した際に魔素を糧として細胞が生き続けている事を知ったので、このご都合主義がなければ細胞が壊死していた可能性すらあったのかと戦慄した。
いや普通に考えればそうなのだが、しかし普通に考えれば家の冷蔵庫に小指の瓶詰めは入っていないのだ。
壊死した指を繋いで敗血症なんかになったら堪ったものではないと思いはしたが、完全回復があれば壊死も腐敗による毒素も回復するから特に戦慄する必要もなかったかと思い直した。
だが、腐敗やら毒素やら自分の心臓への負担やらよりもっと切実な問題がある、冷蔵庫の圧迫…いや違う外聞の問題だ、冷蔵庫に人肉(自分の指)を保存している男などまず間違いなく犯罪者だろう、自分の手は回復魔法で完全に回復しているせいで、自分の指だといっても信じてもらえず最終的には存在しない人間への殺人の容疑すらかかる可能性すらあった、DNAが完全に一致しても機械の不具合がどうとか言って最悪出生届の出ていない双子殺し等の汚名ががが…
「とまあ、色々と最悪を想定すると本当に最悪なのは、自身の強化が完全に済む前に魔法がばれて身柄を拘束されていつでも殺せるような状態で、裏社会の人間に自分達の都合の良いように飼い殺される事ですかね?」
それを避けるためには、逃走用の【転移魔法】、逃走強襲及び戦闘用の【強化魔法】、拘束されたと見せかけて情報収集する可能性もあるため拘束を解除する為に【収納魔法】、死角からの不意打ちを防ぐ為の【結界魔法】、拘束された際に拉致するなら口も塞がれる可能性が高いので言葉を発さずとも魔法が使えるように【無詠唱】辺りが必須となってくるだろう。
「その為にも今日も今日とて腕を切ります、右腕全体を【麻痺魔法:右肩部分麻酔】で麻痺させて肩を【切断魔法:右肩】おっと?やっぱりふらつきますね、腕って結構な重量あるからなくなるとバランス悪いなあ、【回復魔法:完全回復】おお、きっしょ…生えてきた。」
後先考えずに腕を切ったが、保存容器はジャムの瓶程度なので当然入らない。
「新たに大きい容器を創りますか【創造魔法:魔素漏洩防止用ガラス容器】、これに【創造魔法:万能魔細胞】これでよし、でかさとしては肘を折りたたんで入れたからクーラーボックスくらいになったけど、付け治した時に筋肉が強ばって解すの大変だったりしないかな?」
反応が終わるのを待ってこれを付け治したら今日は日常生活に戻ろう。
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お恥ずかしい話、編集中に寝落ちてそのまま投稿になってしまったようで、微妙にキリよくなっていたので短めの話みたいになっていましたが普通にミスでした、申し訳ありませんでした。
あと、モチベーションをあげるために深夜に書くことが多いのでさんすうを間違えることがちょくちょく有りますのでご了承下さい。(現在は修正済み)
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