第0.5話 嘘になった世界と現実となった世界
加護の龍ととこしへの
ザザ…ザー…ピロン
「あっれ~?おかしいな、さっきまでは何ともなかったのに?」
「どうした?」
「あー…ノブさん、急にシステム関連がべろべろエラーを吐き出して【かごしへEND】がフラグ立っててもうんともすんとも言わなくなっちゃったんすよ~。」
「あーん!?納期だってもうすぐそこなのにどうすんだよ!?」
「知らないっすよ~、システム関連はうちの担当じゃないし、納期を遅らす事が出来ないならこのルートを完全に閉じてなかったことにするくらいしかないんじゃないすか?」
「お前他人事だからって簡単に言ってくれやがりやがって。」
「いや~、どうしようもないことには開き直るしかないんじゃないかな~って。」
「とにかく、俺はすぐに原作者に電話して対応を決める、それまで待ってろ!」
ノブさんと呼ばれた男は耳に携帯電話を当てながら部屋から出ていった。
「エラーの原因がわからないとどうしようもないけど、特に何をいじったとかではないんだよな~」
10分程たってノブさんと呼ばれた男は部屋に戻って来た。
「お前の言った通り、ルートを閉鎖することになった、慈善事業じゃないし納期を伸ばせば労力も人件費も嵩むからとあっさりと認めてくれたよ、一応修正パッチが出たら無料でダウンロード出来るようにはするが、いやーあの人には頭が上がらんよ。」
「まぁ、隠しルートで良かったっすよね、他のルートだったら違和感が凄くてこんな簡単に閉鎖とか出来ずに、文章側の修正か新規で丸々プログラム組むことになってたかもですからね~。」
「でも、あの人が本当に書きたかったのはこのルートだろ?」
「そうなんすか?」
「そりゃそうだろ、他のルートと気合いの入りかたが違うだろ。」
「あ~確かに、王子ルートとか宰相ルートとかも良いっちゃ良いんですけど、このルートだけは鬼気迫るものがあると言うか没入感が凄いと言うか。」
「そうなんだよ、だからこそもっと交渉が長引くと思ったんだが、本当に助かったわー」
「聖人君子様っすね~、マスターアップの際には打ち上げに来てくんないっすかね~」
「いや、あの人は打ち上げとかそういう集まりに出ないことで有名だからあんまり期待しない方がいいぞ。」
「そうなんすよね~、よっしせめてもの罪滅ぼしに他にはバグが出ないくらい完璧に仕上げて修正パッチを早く出せるようにするっすよ~」
「あー、まぁそうだな、せっかく気ぃ使ってもらったんだしちゃっちゃか片付けちまって他の仕事が来ても対応できるようにしとくぞ。」
「りょ!っす~」
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どうも、ドクシャ・サン、わたくし作者です。
遅筆なせいで4月1日にあげようと思ってた分の完成がギリッギリになってしまって、2日になってすぐにあげるつもりだった分まで遅れ込むと言うこのぐだぐだぶり。
正直間に合ったと言えるか微妙ですがこの0話と0.5話はセットでようやく意味のあるお話なので、これでよかったことといたしましょう。
本当はもっと書き貯めてから投稿を始めたかったのですが、致し方なし筆がのってるうちに書き貯められるだけ書き貯めていこうと思うので、まだ本編には入っていませんが、気になってくださったら応援よろしくお願いします。
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