第2話 猿中大将 異世界に転移する
俺の名前は猿中大将(さるなか おおまさ)!
カネの正しい使い方も知らない陰キャから集金するのが俺の生業!
今日も集金してうまい酒を水のように飲んでやるぜ!
・・・って、ここどこだ?
アパートのドアを勢いよく開けて気づいたら何もない白い空間・・・
え?何々?え?え?
てかドアどこ行った?
『オメデトウ。オマエハエラバレタ。』
なぜ片言?
何だこの変な恰好した女は?
「は?てかオマエだ?なめてんのか?」
『あれ?もしかして異世界もの知らない?異世界転生・・・いやこの場合は異世界転移かな。』
いや、知らんがな。
てか選ばれた?知らんのに?いやその前に人の話聞けや。
『まぁ、いいや。オマエがこれから転移する世界は剣と魔法そしてモンスターがいる世界。そこで勇者になるもよし。大金持ちになって豪遊するもよし。そしてそのためのチカラもあげよう!』
・・・何言ってんだ?頭おかしいのか?まぁいいやさっさと帰れ・・・ない!
そうだドアがないんだった。
「おい!ここはどこだ!陰キャどもから集金して酒飲むって大事な仕事があるんだからさっさと返しやがれ!」
『・・・話が進まないしなんか面倒くさくなってきたなぁ・・・まぁ、オマエはお金が好きみたいだし一生豪遊して過ごせるくらいの大金持ちにしてあげよう。それでいいかな?うん、いいよね。』
そういうと人の話を聞かない頭のおかしい女は手を上げてこっちを見る
そして・・
「うおおおぉ!これカネ⁉いや金貨か!?マジか!マジか⁉」
どこからともなく大量の金貨が出てきた!本物の金?偽物ってことも・・・いやこの感じは間違いなく本物!マジか!マジか!これだけの量があれば一生遊んで・・・いや、豪遊して過ごせるんじゃないか!
『言ったろう?大金持ちにしてやるとそれでいいかな?』
もちろんだ!これだけあれば一生遊んで暮らせる!酒もたばこも、女だって自由自在だぜ!
『これでいいっぽいね。それじゃ剣と魔法、モンスターが闊歩する異世界にごあんな~い。』
そうして気が付くとオレは中世ヨーロッパのような街にたたずんでいた。
どこだここ?まぁとりあえず酒だな!金なら腐るほどある!
ん?いやちょっと待ていやいやいや
何考えてんだあのクソアマ!
~白い部屋~
『あ~話通じなくて思ったよりめんどくさかったなー。異世界もの感を出そうとしてわざわざ女神っぽく見えるようにしたのに無駄だったかなぁ。まぁでも一瞬だけ幸せは見せてあげるから、真面目に生きている人間の邪魔をするDQNはせいぜい苦しむさまでも見せておくれよ。』
異世界の神になったのでDQNを異世界転移させて絶望させてみた。 ぐらたん @guratan0502
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