第34通目 夜はまだこれから
俺達は、夜の準備を済ませてリビングでゆっくりしていた。
お互いお風呂を出てきたから二人共パジャマを着ていた。
「明日のお弁当の準備しておくね」
「手伝おうか?」
「ううん、すぐ終わるから透夜くんはゆっくりしてて」
そういって、陽芽はキッチンへと向かった。
俺は、そんな彼女の事を眺めていることにした。
お風呂上がりで外していた眼鏡をしてキッチンに立って作業をしている。
髪は下ろしているので、それだけでも印象が違う。
俺が、ぼーと彼女の姿を眺めているとその視線に気づいたのか頬を赤くした。
「もぅ、そんなに見つめられたら恥ずかしいよ」
「陽芽が可愛いからついつい目で追っちゃたんだよ」
「うー、透夜くんの意地悪」
そう言って、陽芽は俺から視線を外して作業を再開した。
流石にこれ以上みていると彼女が困りそうだから見るのを辞めた。
それから、俺は明日行く動植物園のMAPをスマホで表示させていた。
うーん、どういうプランで行こうかな。
まずは、遊園地。
それとも、動物園。
いやいや、植物園。
悩むなぁ。
一日遊んでも足りないくらいいろんなものがあるからな。
夜はまだこれから明日の事を考えながら過ごすのだった。
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