第31通目 家に帰ったら

「「ただいま」」


そういって二人揃って玄関を開けて自宅へと帰った。


そして、顔を見合わせて。


「「お帰り」」


二人揃ってお互いに言った。


靴を脱いで居間へと向かう。


「陽芽、荷物を置いたら手を洗ってから片付けようか」


「うふふ、そうだね・・・もぅ、お母さんじゃないんだから」


「9月と言っても風邪は引くものだからね」


「そうだね、じゃあ手洗いいこ」


俺たちは、洗面所に向かう。


そして、肩を並べて手洗いとうがいをする。


ちょっと新鮮な気がする。


「なんか、透夜くんとこうして肩を並べてると不思議な感じがするね」


「あはは、俺も同じこと考えてたよ」


そう言って笑い合う。


やがて、居間に戻ってきた俺たちはそれぞれ片付けをしていく。


俺は、ひとまず買ってきた食器を洗うことにした。


「透夜くん、私は消耗品の補充をしてくるね」


「うん、よろしくね。俺は、キッチンにいるから」


陽芽の補充する消耗品は彼女のシャンプーやトリートメントやトイレットペーパーのような日用の消耗品だ。


この辺は、陽芽自身がやった方がいいだろうから。


あとは、夕飯を作らなきゃな。

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