第13通目 料理を作ろう
終始黙ったまま、それでもなぜか心地いい帰り道を歩いたまま俺たちは、自宅へと帰って来た。
「とぉくんは、ゆっくりしてて」
「ありがとう、ひーちゃん」
俺たちは、いつもの愛称で呼んでいた。
メリハリかな、俺たちはきっとこう呼び合うのも好きなんだろう。
自然とそう呼び合っていたのだから。
さて、何をして待とうかな。
現在時刻は・・・19時か。
あれ?まだ、そんな時間だったのか。
もう、22時くらいだと思っていた。
じゃあ、風呂の用意でもしようかな。
俺は、浴室に向かうことにした。
そして、風呂掃除をする。
◇
私は、透夜くんの好きなを作っていくことにした。
無洗米を少し水にさらしてから炊飯器に入れて早炊きにしておく。
お米は一応乾物のようなものなのでこうしておくと吸水率が変わる・・・らしい。
さて、料理を作らなきゃ。
まずは、ハンバーグ。
玉ねぎをみじん切りにしてフライパンで炒める。
合い挽きの挽肉に塩を加えて粘りが出るまで混ぜ、炒めた玉ねぎパン粉、牛乳、卵、胡椒、ナツメグをボールに混ぜ合わせる。
良くこねて、こねて。
えへへ、透夜くんへの愛情も込めて。
あ、忘れずにとろけるチーズを半分に折って、ジグザグにして種の中にいてと。
小判型に成形して・・・さあ、焼いていこう。
IHのキッチンなので火力は「中」で熱して、フライパンに油を引いてと。
フライパンにハンバーグを載せて、ちょっと押して形を平らにしておく。
ジューと音を鳴らし、お肉の焼ける匂いが鼻腔を衝く。
口の中に唾液が満たされていく。
だめだめ、涎が出そうになってる。
1分くらい片面を焼いてひっくり返してから水を少し入れて蓋をする。
火力は「弱」にして、あとは蒸し焼きをするだけ。
次の料理の準備しなきゃ。
小鍋に水を張って火力「強」で、お湯を沸かす。
沸かしながらフライパンにも視線を向ける。
大体、五分くらいが経ったので蓋を外してハンバーグをひっくり返す。
そして、フライパンの中に中濃ソースとケチャップでソースを作る。
ケチャップはリコピンがたくさん入ってるタイプを買ったのでトマト感強め。
これに少しオレガノを少量入れる。
オレガノは、トマトソースやお肉、チーズと相性がいいので香りもよくて味を引き締めてくれるので隠し味に入れておきます。
そうしたら、また蓋をして今度は2分くらい蒸し焼きにしておきます。
小鍋のお湯が沸いたので、これにショートパスタ「ペンネ」を入れていきます。
まな板で玉ねぎをスライスして、ミニトマトを半分に幾つかカットしていきます。
ゆで上がったペンネを湯切りして器に移します。
さっき、切った玉ねぎとミニトマトを合わせておきます。
こちらは、市販のバジルソース「ジェノベーゼ」を混ぜたら完成です。
ハンバーグもいい感じに火が通ったのでお皿に盛りつけてます。
後は、ご飯を盛り付けてダイニングにもっていきましょう。
えへへ、透夜くん喜んでくれるかなぁ。
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