第10通目 コーヒー&ラテ
なかなか落ち着かないからか、俺は席から立つとキッチンでコーヒーを入れる。
陽芽は、コーヒー飲めるのだろうか。
俺は、一応彼女の分も用意する。
カップがないから母さんのでいいか。
そして、カップを二つ持ってダイニングへと戻った。
「はい、ひーちゃん」
俺は、そういって彼女の前にカップを置いた。
そのあと、キッチンに戻って角砂糖とティースプーンを持って陽芽の元に戻る。
「ありがとう、とぉくん」
角砂糖をテーブルに置き、ティースプーンを陽芽に渡すと席に座る。
陽芽は、コーヒーを一口飲むと渋い顔をする。
そういえば、今日の豆はコクの深いやつだったな。
浅煎りのやつにすればよかったか。
失敗したな。
そして、陽芽は砂糖を3個ほど入れていた。
なるほど、コーヒーは苦手そうだな。
「ごめんな、コーヒー苦手だったみたいだね」
「ごめんね、とぉくん」
「牛乳入れる?」
「あ、ほしい」
俺は、席を立って冷蔵庫から牛乳を持って戻ってきた。
そして、それを陽芽に渡す。
「ありがとう、とぉくん」
陽芽は、牛乳をいれて調整していく。
マグカップが、大きなものでよかった。
その分、量はかなり多くなっているけど。
陽芽には次からはラテを作ってあげよう。
父さんが使っていたコーヒーメーカーはラテを自動で作ってくれる奴だから。
俺と母さんが、基本ブラックで飲むから全自動のコーヒーメーカー。
父さんは、ラテなら飲めるので別のコーヒーメーカーを使っている。
「ひーちゃん、このあと買い物に行こか」
「うん、いこ。
夕飯の買い出しいこうね」
「それと、日用品とか買わなきゃな」
陽芽の荷物が届いたとしても食器とかそういった日用品はないかもしれないな。
「うーん、でも今日はもう遅いから。
明日日用品は買いに行こ」
「じゃあ、明日ひーちゃんの荷物が届いたらいこうか」
よく考えたら今日は金曜日だった。
明日明後日は、土日だから学校は休みだから。
今日は、とりあえずスーパーへいこう。
「はい、えへへ。とぉくんとデート」
2人で出かけるから、そうかデートか。
そう言われると心臓が早鐘を打つ。
ダメだ、意識しちゃうな。
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