第3通目 天宮 陽芽

陽芽・・・ひーちゃんは俺の幼馴染みの女の子の名前だ。


10年前に引っ越していった幼馴染み。


そんな彼女からどうして婚姻届なんて届いたのだろうか。


僕は、首を傾げていた。


そして、あることに気が付いた。


『妻となる人』の所にある住所と本籍地の記入がされている場所。


そこには、よく見知った住所が書かれていたからだ。


俺の家と一番違いの。


俺は、急いで玄関を出ようと玄関へと向かった。


その時だった。


「ピンポーン!!」と玄関のチャイムが鳴った。


俺は、そのまま玄関を開けた。


玄関の向こうには、黒髪で後ろ髪をお団子にした女の子が立っていた。


彼女は、白いTシャツに薄手の黒いカーディガン、デニム生地のスキニーパンツを履いていた。


その表情は、不安が混じっていた。


落ち着いているときっとクールでキリっとした顔立ちなのだろう。


だが、俺の顔を見た瞬間その顔は笑みに溢れた。


「とぉーくん!」


そういって、俺に抱き着いてきた女の子。


俺のことを「とぉくん」と呼ぶのは一人しかいない。


「ひーちゃん?」


「うん、貴女の陽芽ちゃんです。ただいま」


「お帰り、ひーちゃん」


10年ぶりの彼女は、やっぱり美少女になっていた。


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天宮 陽芽イメージ画像

https://kakuyomu.jp/users/amkze/news/16817330656688388978


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