14話 確信。

今日も俺は今まで通りいつものように3人と接した。

空太が気になりはしたが大丈夫だった。気を使わずに気を使わずに。

あと4日でライブ本番。1回1回の練習で緊張感が走る。完成度はなかなか高い。

父さんにも見に来てくれと伝えていた。見に来てくれるかはわからない。



そして今日の練習で2つ疑惑が出た。



今日も練習が終わり家に帰った。帰っている最中はずっと空太が瑠衣ちゃん可愛い

瑠衣ちゃん可愛いばかり言っていた。ぶん殴ろうか迷ったが周りに人が多いしやめた

家についても可愛いーばっかり。耳に残る。そろそろ殴ろうかと思った時に空太が

俺にあることを言ってきた。そこで俺の2つの疑惑は確信と変わったのだ。



「蒼介、俺思ったんだけどさ瑠衣ちゃん俺のこと絶対好きだよね?!」


違う俺の疑惑はそうじゃない。


「どうだろうな笑そうかも知れないね」



「やっぱりそうだよなーうんうん。」



自分がクズだと今思った。昔から人間観察は得意で大体自分の予想通りの関係性。

だから空太が言っていることは違う。でも嘘をついた。空太に合わせてしまった。

そこで1つ目の疑惑が確信へ。



そう1つ目の確信は瑠衣が好きなのは俺。ということだ空太には悪いとは思うが

正直しょうがないとしか思わない、俺にもコントロールできないからな。

自分で言うのはなんだが多分そうだろう。なお練習がしにくくなるな。



「それと夢愛ちゃんお前のこと好きだろ」



そこで2つ目の疑惑が解消。俺の人間観察のこともある。

それとなぜか知らないが空太は俺のことが好きな人がだいたいわかる。

でも好きな人には勘がはたらかないらしい。空太らしいな笑

  (瑠衣は例外ということ)


「なんでそう思うのさ?」



「いやもう蒼介と話してるときの顔よ。THE乙女って顔じゃんか」



「そうなのか笑」



たまにはナルシストが出てもいいよな。イケメンでごめんモテてごめんなさい。



夢愛も俺のことが好き。これが俺の2つ目の確信。

それと同時に困ったことがまた2つでてきた。

1つはもうすぐライブ本番なのに無駄なことを考えてしまうこと。

これが確信になってしまったからには更に接し方に困る。

2つ目は今の関係性。多分夢愛たちはまだお互いの気持ちは知らないと思うが

もし互いに知ってしまったら今まで通りにはしようともできないだろう。

ましてはライブ本番直前。不安が積もる一方だがもちろん嬉しい気持ちはある。



そして迎えたライブ本番。




俺は倒れた。

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