6話 もう1人のメンバー。
ん?なんだ?とりあえず2人に言うか。
「ねぇねぇー!なんかパソコンに通知来てるよー!バンドのことじゃなーい?!」
それを言った瞬間、2人はすごいスピードでこっちにきた。
「どれどれどれどれどれどれどれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「てかお前ら準備終わってんじゃねーかよ笑」
「そんなことどうでもいいよ蒼介!早く見てみようよ!!!」
「お前のだろ笑自分で開けよ笑」
本当になんなんだこの人達は...。
「そっけさいてー女の子にお前とかひどーい」
君付けめんどくさいからいいや
「はいはいすいません。んで早く見よ。」
「あぁそっか。じゃあ。開くよ...。」
画面を開くとバンドの面接応募者についてだった。
歳は俺らと一緒か。性別は男...って嫌な予感が。
「男の子?!同い年?!いいねぇ!!そっけじゃ物足りなかったんだよー!!!」
「本当だよね!!!蒼介じゃ物足りなかった!!!!!!!!!!!!」
「お前らな......。」
言わんこっちゃない。もう帰りたい...。笑
「まぁとりあえず4日後楽しみにしとこー」
「じゃあもう帰ってもいい?笑」
「えぇ結局買いに行かないのー?ベース欲しかった」
「今日はもういいかな。疲れたし帰りたい。」
「うん今日は諦めよう瑠衣。今日蒼介に色々やらせちゃったし。」
蒼介が少し怒っているのを感じる。それはそうか。
「そっかぁそれもそうだね。」
「じゃあ俺帰るわ。」
「あ、うん。ばいばい蒼介。」
俺はドアを開け外に出た時、肩の重みがスーッと抜けた気がした。
それと同時に自分に対しての情けなさも襲ってきたような気がしてきた。
「はぁ俺は何に対して怒っているんだ。」
そしてぐだぐだと階段を登っていると。後ろから少し震えたような声が聞こえてた。
「...ぇ...ね...ぇ...ねぇ!蒼介!!」
名前を呼ばれた瞬間ふと我に返った。ゆっくりと後ろを振り返るとそこには
手をギュッと握って下を向いて立っている夢愛がいた。
何かを言いたげに少し震えている。無言が続き、俺が喋ろうとしたその時だった。
「ねぇ蒼介7年前私達どこかで会ってる?」
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