令和5年秋庄内行き(その1)

起きた時間は5時半にもならない。急いで外出して6時12分発の新潟行きに乗る。この時期は精神医学でいう『中途覚醒』や『早朝覚醒』の問題が甚だしく、朝一番の新発田行きで新潟駅6時12分始発の『とき300号』を見送ったこともあったが、この日はその次に出る内野始発の新潟行きで出向く。上沼垂からの回送で送り込むので、始発の新発田行きに乗れば関屋駅で送り込み回送列車を拝める。

この日は時間がないので新潟駅構内の『NewDays』にてレアチーズタルトを買っただけで6時44分発の吉田行きに乗って引き揚げた。

この日は9月29日なのでXこと旧Twitterを見ると『ジェットフォイルの日』というハッシュタグが出ている。なぜかといえば、ジェットフォイルは『ボーイング929』が正式名称なのである。もっとも、今はライセンス契約をしている川崎重工社の方が新造したり、お手入れしたりするノウハウを積んでいる。

ガルフレ仮やアイマスポータルにログインし、自宅へ戻る。

この日の朝食はアサリご飯にサラダ、ウインナー、だし巻きと残り物の焼売

である。

今回、総合生協の品を搬入してからの出発なので、何かと慌ただしく、デレスポ、シャニマス、デレステ、ミリシタに手を付けた。この日、デレステでは楊菲菲嬢の誕生日であり、ミリシタでは『お姫ちん』こと四条貴音女史に迎えられた。デイリー曲は『CHANGE!!!』で彼女がヒロイン級だったアニマスが懐かしくなるナンバーである。ガシャはミリオンフェス、イベントはシアタートークパーティの期間であった。

ソシャゲ巡りの後は旧Twitter巡りで、Amiki氏の生成したバニーさんとlapis氏の生成したバニー衣装の中野一花嬢が妖艶に感じた。PixAI.artにてデイリークレジットを受け取る。

遅くなりがちなトラックが10時丁度に来たことで、3人で力を合わせて洗濯物や総合生協の品を搬入する。そのため、出発も慌ただしい。

亀貝インターからバイパスに乗り、右車線へ反れて更に右へ分岐する。その先にある三叉路を右に行けば渋川や黒部で、左に行けば村上や会津若松へ行ける。今回は日東道に乗るので左へ分岐した。

中条インターを通過すると料金所があり、ここから先は先行開業している区間である。村上山辺里インターを通過したあたりで豪雨に見舞われる。三面川を渡った後、朝日まほろばインターで新潟県側の区間が終わる。

ここからは国道7号線を走る。勝木に着くまで山道を走るわけだが、運の無いことにこの日は工事中で、交互通行に捉まってしまった。勝木で小休止を取った後、鼠ヶ関マリーナまで走り、そこで手弁当を開けた。


菲菲を 祝ひて出でし 鼠ヶ関 『響子よ』『美奈子』 だし巻き摘まむ


このとき、アサリに中った可能性がある。そして出る前に焼きイカのブースへ寄った。

道の駅あつみ秋田から来た羽越線特急『いなほ8号』を喜ぶ間もなく、胃腸に泣かされる。苦しみながら日東道の山形県側区間に乗り、鶴岡西インターで降りて鶴岡駅で休むこととなった。H夫妻に悪いので藤沢周平記念館と鶴岡城、藩校致道館には夫婦だけで行ってもらった。行けたらもっと書けていたと思うし、『海里』で行けたときにリトライしたい。鶴岡駅前の『FOODEVER』では琉球紅茶408円を頼み、Suicaの度数に泣かされた。ジェラートを食べようとしたが、胃に悪いからと土壇場で取り止めた。


苦しみて 足止め喰らふ 鶴岡の 女学生見て 里美を想ふ


デレマスの榊原里美嬢は山形県から来たというが、庄内だろうか。『FOODEVER』で女学生を見かけたので、アイマス世界だったら里美嬢もここでお茶を飲んだことであろうと思う。15時を過ぎて拾ってもらい、日東道を南へ走る。高速を降りたのは山形県区間の端、あつみ温泉インターである。『萬国屋』の手前に『日々喜商店』があり、ここで酒類を買う。私はあつみ詩鶴嬢印の『摩耶姫』純米吟醸1千7百円を買い、H氏は『十水』の特別純米酒を買った。お隣さんは『萬国屋』の駐車場で、温海川を挟めば『萬国屋』である。


胃を病みて 詩鶴訪ねて 買ひにける 『摩耶姫』持ちて 入る『萬国屋』


『萬国屋』は旅行新聞社の総合ランキングで15強に入り、草津温泉の『ホテル櫻井』と共に10強入りに迫っている。『ホテル櫻井』に草津結衣奈嬢が居ないように『萬国屋』にも詩鶴嬢は居ない。ただ、『温泉むすめ』側の世界なら地元の旅館なので職員の援護するところであるとみている。

『萬国屋』にチェックインしたのは16時を過ぎてからである。指定されたのは本館7階の1723号室である。夕食は18時半の枠で頼み、朝食は遅めに8時の枠で頼んだ。朝夕とも本館2階の和風レストラン『芙蓉』で振る舞うという。

温泉旅館ですることといえば入浴である。離れの浴場『楽水』にて入浴する。ここは0時まで男湯で、5時まで締め切りの後に『楽山』と入れ替わりで女湯となる。


ここからの件は贔屓の女性キャラでも思い浮かべながら読んでもらいたい。ここあつみ温泉はナトリウムとカルシウムの塩化物泉で、1分につき1.5klが湧き出て源泉温度は68℃。効能としては切り傷、火傷、慢性皮膚病、虚弱体質、慢性婦人病、動脈硬化、慢性消化器病、痔、冷え性、神経痛、筋肉痛、関節痛、病後回復、疲労回復、打ち身、挫き、五十肩に効くという。

高血圧や肥満、慢性便秘は確証がなく、活動性結核、悪性腫瘍、重い心臓病、旧不全、腎不全、熱を筆頭とする急性疾患、出血性疾患、初期と末期を筆頭とする妊娠、進行中の病は禁忌だという。フィーナ王女が居たなら宣材写真でも撮れそうな浴場だったが、露天風呂は源泉かけ流しだと聞いたものの、柵が高く非常に狭い。


渡り廊下には京風絵である土佐派の絵師、土佐光起氏の絵があり、宿自体の格調を感じる。逆を言えばそれがために『温泉むすめ』とのタイアップを渋っているという。時間調整で1階のラウンジへ出向き、デレスポとミリシタを立ち上げる。受け持ちの水本ゆかり嬢と佐竹美奈子嬢にあつみ温泉まで来てもらったのである。

部屋へ戻った後、折返し夕食へ出向く。胃の都合に泣かされ、料理を前にして蛇の生殺し状態であった。H女史が『松茸の土瓶蒸しを飲むように』と、行ったことがある種の福音で、土瓶蒸しの水分と山菜の味噌汁がギリギリの品だった。しゃぶしゃぶどころか芋煮すらお預けだったのである。


夕食に 泣きつつ汁を 啜りたる 喰うは叶はず 況や仮担当をや


『ミリマス』における我が仮担当の佐竹美奈子嬢は親元が中華料理店で彼女自身も調理場で腕を振るうので基本的に不味いものは出ない。しかし受け持ちのプロデューサーを肥らせに掛かるので気を付けられたし。この歌では何を言いたかったか。『旅館の夕食すら持て余す少食ぶりになってしまったので、美奈子嬢のどか盛りなど食べたくても食べられない』ということである。そしてここまで深手を負っていることが翌日の退却行を呼ぶ。力尽きて離脱し入浴した。

その夜、トイレの鍵が掛かり、職員氏に補助してもらって楊枝の頭で解錠してもらった。この日歩いたのは1万1千58歩だった。寝たのは21時半を過ぎてからである。この日は中秋の名月だというが、その月に目をやれる程の事態である。

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