令和5年冬のまつだい&松之山温泉行き(その1)

松之山温泉は『温泉むすめ』松之山棚美嬢のホームグラウンドであり、『頭文字D』や『MFゴースト』で名高いしげの秀一先生の故郷でもある。

9月15日。『きんいろモザイク』の小路綾嬢の誕生日。松之山温泉の旅館『和泉屋』に下見の連絡をし、14時の枠で下見させてもらうこととなった。

『山の森のホテル ふくずみ』にも下見の連絡を入れたが、14時より前に下見させてもらうこととなったのは出発までわずか10日程度のことだった。

なぜ松之山へ赴くことになったかは大嫌いな自己愛性人格障害親父H氏が『オメは何がしたいんだ!』と、突き刺してきたからである。『「温泉むすめ」の聖地巡礼がしたい』ということで、松之山に決まった。その支度をしている間に父方の伯父で、腹の立つ方の義兄N氏の実父でもあるH1氏が肺炎で永眠し、慌てて喪中はがきを出すこととなる。11月20日の上越新幹線『とき321号』のグリーン券5千240円は10月14日にえきねっとで予約し、同月20日に受け取っている。

『山の森のホテル ふくずみ』を下見する時間帯が13時半から14時あたりとなったのは11月8日のことだった。これから11月19日当日のことを書く。


11月19日は5時半頃に目が覚めて、ガルフレ仮、デレスポ、シャニマス、デレステに加え配信を始めて5日になるシャニソンで『光のdestination』をプレイする。ライブパートの感触はコンボ判定が緩いガルパといったところか。サイスタのときは『ミリシタ寄りのガルパ』だったので、サイスタの名残を感じる。ミリシタのデイリー曲は『ART NEEDS HEART BEATS』で、イベントはプラチナスタービンゴ『エンダーエンダー』でイベント曲も同名である。アイマスポータルでは185日を記録しただろうか。

起きたのは6時過ぎで、朝食は鮭おにぎり、トマト、キャベツ、レタス、ウィンナー、そして自家製のだし巻き卵である。

大嫌いな親父H氏の車で出たのは7時半頃で、亀貝インターでバイパスに乗り、北陸道に乗り換える。途中、栄付近から雨脚が強くなった。長岡ジャンクションで関越道に乗り換え、8時25分頃に越後川口サービスエリアで小休止を取る。ここには水槽があり、何種かの錦鯉が泳いでいる。

シャニソンを 打ちたる後の 川口に 錦鯉居り 紬や如何


『ミリマス』の白石紬嬢を想い起したポイントは錦鯉である。紬嬢は金魚だったが、観賞用の淡水魚ということで引き出された。ここはインターを併設しており1千570円を払うところ、ETCで減額されて1千280円となった。H氏が越後川口で小休止を取ったのはこれから一般道を走るためである。

車は信濃川沿いに走り、十日町へ向かう。道中の家屋は古いものなら2階に戸があり、比較的新しいものなら床の位置が高い。何れも雪対策で、佐渡島で防護されている新潟市とはけた違いに降るのである。

途中、魚沼下条付近から上越市方向へ反れる。H氏のことなので、十日町の市街地に入りたくないのである。ほくほく街道を走り、まつだいへ向かう。まつだい駅に着いたのは9時過ぎだった。


ブドウ買ひ WiFi繋ぐ まつだいに 『次は何処ぞ』 ミリシタを止む


H氏は移動販売の車からマスカットを買っていた。どうもH女史が休憩時間の長さに痺れを切らしたので、今回7時過ぎに出発した理由であるまつだい芝峠温泉の『雲海』へ向かう。

『雲海』はまつだいの山の方に在り、H氏の目に留まったのはドイツ人建築家で、古民家再生プロジェクトの第一人者である。カール・ベンクス氏の事務所と併設の古民家カフェ『澁い-SHIBUI-』である。字の覚え方は『デレマス』における渋谷凛嬢ではなく、『ラブライブ!スーパースター!!』における澁谷かのん嬢の字である、と覚えてもらいたい。その先で右折して急坂を登り、まつだい芝峠温泉の『雲海』へ至る。芝峠の『温泉むすめ』は設定されていないので、ここに温泉むすめはいない。

『雲海』は10時頃から日帰り入浴を受け付けており、入浴料6百円、貸しタオル代2百円でお風呂に入れてくれる。日帰り入浴用の玄関は脇にあり、フロントへは通されない。

浴室に入ってみると、温泉が張られているのは露天風呂の一か所だけで、その湯は塩気を感じ、石油の臭いがする。浴槽からの見晴らしは非常に良く、八海山や苗場山、谷川岳を望める。


砂塚の 故郷と聞きし 十日町 『UNICUS来たれ』まつだいより呼ぶ


この歌は旅館で詠んだ歌だろうか。砂塚あきら嬢は新潟県の出身だが、『モバマス』の背景を見ると十日町市と見受ける。UNICUSは夢見りあむ女史や辻野あかり嬢と組んだユニット名で、しばらく『ユニ募』こと『ユニット名募集中』の仮名称で知られていた。

湯上り後、自家製のフィナンシェで甘味を取る。時間に限りがあるので11時前に出発し、ほくほく線を挟んだ反対側の『越後まつだい郷土資料館』へ向かう。

ここは『農舞台』なる建物のご近所さんで、受付係氏がいなかったので、会計は農舞台にて後払いすることとし、3人で入ることとした。

豪農の旧家というが、蔵もあり、煤抜き用の煙突もある。江戸時代に使われていた唐箕や行燈の展示もあり、飽きるには至らないかもしれない。

『農舞台』まで後退するとき、高地にある松代城が『風雲たけし城』のロケ地だと聞いた。


デレアニの 番組想ふ たけし城 麓に在るは 豪農の旧家


郷土資料館のお代をカウンタ―で払った後、『越後まつだい里山食堂』で昼食にする。この日は日曜日なのでビュッフェであり、代金は2千円、ドリンク代3百円も払った。胃の都合で食べた品数も量も極めて少ない。持ち時間は1時間で、食べ終わった後、今後の作戦を練る。平日だったら1千5百円のカレーかプレートである。


大食の 羨ましきは お姫ちん ちとせに並ぶ 胃の脆きを嘆く


『アイマス』の四条貴音女史はよく食べる。逆に『デレマス』の黒埼ちとせ女史は病弱であり、少食なのである。私も胃を悪くして3年、すっかり少食になってしまった。食後、松之山へ向かうわけだが、温泉街へ向かう急坂の途中に『ナステビュウ湯の山』があり、別れた後にH夫妻をして寄らしめることとなる。

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