■ IL4 ■ 主要登場人物紹介(139話終了時点)






 はい、長かった二年生の夏休みをほぼ終えまして、久しぶりの主要登場人物紹介第四弾です。前回が一年生の夏休みが終わった235話で今回が454話なので……えー、凄い前ですね前回。


 もう一年生後期日程の登場人物なんて誰も覚えていないよ、という気もしないでもないというか、作者も完全に忘れてしまいそうなので備忘録としてやはり有効ですね、登場人物紹介。

 いや、話をもう少し短くできればこんなもの要らないんですが……


 また私事で申し訳ありませんが最近、「勤労」という賃金を貰うためだけの意味しかない苦行の時間が延びていて、執筆スピードがかなり落ちております……もしかしたら今後どこかで隔日更新になってしまうかもしれませんが、ご了承頂ければ幸いです。


 せめて600話前にはアーチェを卒業させて最終章に入りたいな、と頑張ってまいりますので、引き続きアーチェの物語にお付き合い頂ければ幸いです。







◆アーチェ・アンティマスク伯爵令嬢

 髪色:灰色

 髪型:ポニーテール

 瞳色:牡丹色

 加護:弓神


 魔術能力値

 パワー:C

 スピード:E+

 射程距離:B+

 持続力:C

 精密動作性:A

 成長性:C


 魂白書板タブラ・ラサ:《弓》『魔』『魔』『目』『中』『 』

 使用魔術:【身体強化(弓)】【鷹目(弓)】【猫目(弓)】【正射必中】【影縫い】、血杯カリスブラッドによる自動防壁展開

 主兵装:ショートボウ(実際は弓なら何でも使う)


 本作の主人公。前世がダメ人間だった為にダメ人間に甘く、それ故ダメ人間に好かれるという地雷を幾度となく踏み続ける迂闊さがもう生態として染み込んでいる模様。

 なお現時点で作者もアーチェが誰エンドを迎えるかは不明です。ただデスモダスを何とかしないと誰エンドを迎えてもその後に誘拐されて魔王国に――JRPGのお姫様みたいだなこいつ。



◆メイ・クライシス男爵令嬢

 髪色:薄いオレンジ

 髪型:シニョン

 瞳色:薄紫

 加護:音神


 魔術能力値

 パワー:E

 スピード:E+

 射程距離:E+

 持続力:C

 精密動作性:B+

 成長性:C+


 魂白書板タブラ・ラサ:《音》『操』『協』『 』

 使用魔術:【身体強化(音)】【大声】【盗聴】【沈黙】【弦楽適正】

 主兵装:なし


 アーチェの侍従。とりあえずアーチェが拐われる場合は己も連れて行くようデスモダスとやらに頼もう、と心に決める程度にはアーチェ一筋である。主従揃って己の命の勘定が安すぎる。

 アーチェもアーチェで仮に魔王国入りしてもメイは付いてくるだろうと確信してるし、むしろメイが居てくれれば生活にはとりあえず困らないので未来設計が雑になっている節もあって……実質的なアーチェの嫁ですね、完全に。



◆アイズ・アンティマスク伯爵令息

 髪色:水色

 髪型:ツンツン癖っ毛ショート

 瞳色:青

 加護:氷神


 魔術能力値

 パワー:B+

 スピード:D+

 射程距離:C+

 持続力:C+

 精密動作性:E

 成長性:D


 魂白書板タブラ・ラサ:《氷》『乱』『貫』『壁』『鎮』『 』『 』『 』

 使用魔術:【身体強化(氷)】【心温の浄眼】【冷却】【氷槍】【氷槍乱舞】【凍霜走】【氷壁】

 主兵装:ショートソード


 アーチェの弟として第二の人生を歩み始めた氷の剃刀。またしても姉が底抜けのお人好しを発揮して魅了使いすら逆に魅了してしまうの、本当に勘弁してくれと泣きたくなっている十四歳。

 魔王国ではあまり活躍出来なかったけど、一闘士民は全員終盤ボス級の大物、いくら主人公パーティといえど未だ鍛錬中の身では分が悪すぎるんですよ。しかもデスモダスは隠しボスレベルだしね。一矢報いられただけでも上等上等。



◆ケイル・ブリガンド男爵令息

 髪色:緑色

 髪型:逆立ったベリーショート

 瞳色:真紅

 加護:風神


 魔術能力値

 パワー:C

 スピード:B

 射程距離:D

 持続力:C+

 精密動作性:C

 成長性:D


 魂白書板タブラ・ラサ:《風》『弾』『連』『浮』『斬』『纏』『 』『 』

 使用魔術:【身体強化(風)】【魅了の魔眼】【起風】【浮風】【風牢】【風刃】【風弾】【風弾連波】【血刀】

 主兵装:ククリ×2


 アーチェの配下としてアイズの侍従を務めるハーフエルフヴァンパイア。魔王国編は彼中心の話になる予定でしたが、作中一ヶ月という限られた期間だとアーチェを側に置いたケイルが魔王国中枢に接触するのはどう足掻いても無理なので、いろいろ変更が入りました。すまぬ、ケイル。専用の閑話章作ったから許してくれ。

 ただ反デスモダス派と接触し、血刀について軽く手解きを受けられたのは僥倖。まだケイル自身も血刀については色々模索中であり、しっくりくるスタイルが決まってないようだ。つまり作中で使った血刀はまだ開発中の仮の姿です。あしからず。



◆フレイン・レティセント侯爵令息

 髪色:緋色

 髪色:長髪ストレート(腰上)

 瞳色:緑

 加護:火神


 魔術能力値

 パワー:A+

 スピード:D+

 射程距離:D+

 持続力:E+

 精密動作性:E+

 成長性:D+


 魂白書板タブラ・ラサ:《火》『貫』『連』『集』『 』『 』『 』『 』

 使用魔術:【身体強化(火)】【発火】【火槍】【火槍連撃】【轟火球】【烈火柱】

 主兵装:フランベルジュ


 アーチェの配下にして介錯役。モン・サン・ブランではアーチェから全員の生還を依頼されていたため前に出すぎず、俯瞰して皆のフォローに当たっていた。あまり派手に活躍してないのはそのため。

 プレシアの情報がリトリーに流れたのは結果としては好ましくないが、それが分かるのはアーチェと読者だけなので彼自身はできる範囲のベストを尽くしてるんです。王国魔法陣はゲームには出てこない設定なのでアーチェも手が打てなかったんですね。



◆ルイセント・エンズヴィル・アルヴィオス第二王子


 髪色:金

 髪型:ショート

 瞳色:蒼

 加護:光神


 魔術能力値

 パワー:D+

 スピード:C

 射程距離:D

 持続力:C

 精密動作性:C

 成長性:D


 魂白書板タブラ・ラサ:《光》『中』『貫』『纏』『 』『 』『 』『 』

 使用魔術:【身体強化(光)】【発光】【光球】【光線】【幻影】【光線剣】

 主兵装:レイピア


 実兄ヴィンセントと王座を競うアルヴィオス王国第二王子。此度はアルヴィオス王家が偽りの王であると知ってショックを隠せなかったようだが、アーチェの言で持ち直した模様。プレシアのルイセントルートはこれで完全に潰れました。

 もっとも真なる王というのはあくまで白竜からの物言いなわけで、白竜が真だと言ったからってそれを真に受ける必要もないんですがね。王は椅子が定めるものじゃなくて、民が王と思う者が王だと彼も早めに分かればよいのですが。



◆ダート・オーナリィ

 髪色:茶色

 髪型:癖っ毛セミロング(獣毛)

 瞳色:緑

 加護:土神


 魔術能力値

 パワー:C+

 スピード:D

 射程距離:D+

 持続力:C+

 精密動作性:D+

 成長性:C


 魂白書板タブラ・ラサ:《土》『貫』『壁』『操』『覚』『 』『 』『 』

 使用魔術:【身体強化(土)】【練土】【土槍】【土塀】【地震察知】【土槍乱舞】

 主兵装:カットラス


 王都のスラムで難民を取り纏める獣人ファミリーの大ボス。モン・サン・ブランではアイズが抜けた穴埋めとしてミスティをも組み込んだ戦術を考えてみてくれ、とアーチェに依頼され参謀役をやらされていた。

 本来はアルヴィオスにいる獣人たちのまとめ役なので頭を使う仕事をするのが正しくはあるのだが、やはりダートとしては最前線での丁々発止のほうが好きなようだ。よくある獣人気質だからね、ダートも。



◆ミスティ・エミネンシア侯爵令嬢

 髪色:漆黒

 髪色:超々ロング(踝)

 瞳色:黄金

 加護:闇神


 魔術能力値

 パワー:F+

 スピード:E+

 射程距離:E+

 持続力:A

 精密動作性:A

 成長性:D+


 魂白書板タブラ・ラサ:《闇》『情』『操』『鎮』『纏』『 』『 』『 』

 使用魔術:【身体強化(闇)】【闇の衣】【闇の帳】【疑心暗鬼】【暗闇の雲】

 主兵装:なし


 アルヴィオス王国第二王子ルイセントの婚約者で王国一の美少女。モン・サン・ブランにて指揮官の役目を割り振られ、守られながら全体を統括するなど立派に役目を果たした模様。と、思っているのが作者だけでなければ良いのですが。

 ミスティは周囲が強キャラばかりの中で底辺から少しずつ強くなっていく立ち位置なんですが、こういうキャラの魅力を書くのって周囲が強いせいで難しいですね……る○剣の弥彦みたいな、作者は書きたいけど読者が読みたいのは剣心無双の方みたいな。ところで悪役令嬢の設定はどこへ行った?



◆シーラ・ミーニアル伯爵令嬢

 髪色:紫色

 髪型:ツインテール

 瞳色:橙

 加護:盾神


 魔術能力値

 パワー:A

 スピード:D

 射程距離:D

 持続力:B

 精密動作性:E+

 成長性:D


 魂白書板タブラ・ラサ:《盾》『壁』『力』『硬』『 』『 』

 使用魔術:【身体強化(盾)】【軽化(盾)】【硬化(盾)】【盾鎚】

 主兵装:タワーシールド×2


 共にミスティに忠誠を尽すアーチェの相方。作中の動きを見ると分かるように、この子何故か初陣で剣の勇者候補張りの動きをしてるんですよね。ぶっちゃけアーチェよりはるかに強いです。やはり天才か。

 なお初めてドレスを送られた相手が異性ではなくアーチェになってしまって作者的には少々申し訳なくもある。まあ当人もミスティが結婚するまでは己のことはどうでもよさそうなんですが。



◆プレシア・フェリトリー男爵令嬢

 髪色:金色

 髪型:一部編み込みのストレート(肩甲骨)※ルナがいない時は編み込み無し

 瞳色:銀色

 加護:聖神


 魔術能力値

 パワー:E+

 スピード:C

 射程距離:E+

 持続力:B

 精密動作性:C+

 成長性:B


 魂白書板タブラ・ラサ:《聖》『治』『治』『流』『 』『 』『 』『 』

 使用魔術:【身体強化(聖)】【治癒】【解毒】【範囲治癒】

 主兵装:なし


 乙女ゲー『この手に貴方の輝きを』の正規主人公。そろそろ知恵も付いてきて、アーチェの行いに色々不安を感じている模様。その不安は勿論不信でとかはなく、アーチェが自分のためになら己の死すら辞さないことを薄々感づいてきた故ですね。

 プレシアは親からひき離される原因となった聖属性を内心疎んでいる為、彼女が全力を出せるようになるには魂からの聖属性への渇望と今の逃げ腰な自分への否定じほうが必要になるわけで……頑張れ正規主人公。アーチェはちゃんと最期まで君の味方だから。



◆アレジア・フロックス男爵令嬢

 髪色:群青

 髪型:毛先ゆるふわ天然パーマ(肩甲骨)

 瞳色:小豆色

 加護:雷神


 魔術能力値

 パワー:C+

 スピード:C

 射程距離:D

 持続力:D

 精密動作性:E+

 成長性:D


 魂白書板タブラ・ラサ:《雷》『散』『 』『 』

 使用魔術:【身体強化(雷)】【発雷】

 主兵装:ナイフ


 アーチェの配下。やれエントリーシートだ手紙だ招待状だとアーチェの下に来てから並の令嬢の十倍を軽く超える書き仕事に当たっている為、字が下手という特徴が割とどっかいってしまった。いや良いことですが。

 最近は専ら貴族的言い回しをプレシアに理解させるのがお仕事になっているが、フィリーの参入で少し余裕がでてきて楽しい学生生活を送れている模様。ただ普通の令嬢だけに周りが目立つとちょっと埋もれてしまうのが難点ですね。



◆フィリー・ゼイニ男爵令嬢

 髪色:緑

 髪型:左右三つ編み

 瞳色:朱色

 加護:知神


 パワー:C

 スピード:E

 射程距離:D

 持続力:D+

 精密動作性:D

 成長性:B+


 魂白書板タブラ・ラサ:《知》『集』『考』『 』

 使用魔術:【身体強化(知)】【集中力(知)】【速考】【速読】

 主兵装:辞書


 シーラの配下。勤勉で真面目、しかしこうと決めたらガス欠になるまで突っ走るタイプであり、その向こう見ずさは作中で遺憾なく発揮されている模様。振り回される方はたまったもんじゃないが。おかげでゼイニ家は金欠だよもう。

 常にアクセルべた踏みブレーキ未実装なもんで助手席で誰かが制御してやる必要があるが、その点だけ注意しておけば死ぬまで働いてくれる有能な人材でもある。ああ、またシーラの苦労が増えるぅ。



◆アルバート・ストラグル騎士爵

 髪色:黒

 瞳色:茶色

 加護:剣神


 魔術能力値

 パワー:D-

 スピード:B

 射程距離:D

 持続力:D+

 精密動作性:D+

 成長性:D


 魂白書板タブラ・ラサ:《剣》『鋭』『軽』『 』

 使用魔術:【身体強化(剣)】【軽化(剣)】【鋭化(剣)】

 主兵装:ブロードソード


 アーチェ(と言うか真弓美)の推し。アーチェの尽力により何とか時報からは外れたようだが、そのせいでプレシアとの仲もそんなに深まらずアーチェとしてはかなり残念な結果となった。アーチェは彼をプレシアとくっつけたかったからね。

 いや、しかしこいつ本当に誰とくっつくんだろう。友人がチョッカイ出してる相手を略奪するようなキャラでもないし……本来作中で死ぬキャラだから別段強キャラでも大物でもないし……特に凄い設定も抱えていないし。



◆スタウト・シンセリティ

 髪色:黒

 瞳色:茶

 加護:鉱神


 バナール・エミネンシアの侍従でミスティの侍従スレイの実父。現シンセリティ子爵の弟であり、兄弟仲も悪くなく平和なエミネンシア家で平穏に働く平均的な侍従である。

 なお前妻が忘れられず後妻アーチェに君を愛せないと言っちゃうバナールには王国紳士として内心義憤を感じており、バナールがアーチェに向き合わないままだったら主従仲に亀裂が入っていたところである。ギリギリセーフだよかったねバナール。



◆ハウル・フラット準男爵

 加護:知神


 学園社会学部所属の教師。生活物資の生産地と流通量の統計を取ることを仕事としており、秘匿体質の貴族社会にホトホト嫌気がさしている。アーチェとはほぼ学友のような関係。

 なんだかんだで学園教師はみな優秀なので、主人公が教師から教わることはない、なんてことには中々なりません。いや、話の組み立てとしては教師など所詮主人公の引き立て役にするべきなのでしょうが……



◆トラン・ナスティ

 加護:音神


 エミネンシア家の御者コーチマン。音神の加護により周囲の雑音を消すことができるため御者としては重宝されている。なおナスティ男爵家はかつてグリシャが男爵令嬢をアーチェの侍従に、と検討していた家である。

 グリシャと懇意な家の出もあって、新年夜会でアーチェの迎えを任されたわけです。こういう細やかな気遣いがバナールの真骨頂、人間関係をきちんと把握して適切な人材を配置できるあたり、王国紳士は伊達ではないということです。



◆ファスティアス・オウラン公爵

 加護:闘神


 ウィンティの父親にして現時点におけるアルヴィオス王国唯一の公爵家当主。兄とその長男が不幸な病・・・・に倒れたため公爵家当主の椅子を得た男で、欲しいものを手に入れるためなら手段を選ばない。

 権力を得てやりたいことがあるわけではなく最高権力を得ることが目的という俗物の極みで、もし己が最高の権力を得たらどうなるのかが多分自分でも分かっていないっぽい。全てを踏みつぶし前に進むことだけがファスティアスの生き甲斐なのだ。



◆ウィリア・レティセント侯爵

 加護:火神


 フレインの父。奔放な娘に散々悩まされた後にできた子供は非才ながらも苦痛に苛まれながら生きることを余儀なくされるなど、なんか前世で悪い事したの? と疑いたくなるほど運に見放されている侯爵閣下。もっともフレインがアーチェのお陰で持ち直せた今は順風満帆な生活を送れている。

 かなりの愛妻家でもあり、フレインやリテラの愛が重いのはだいたいこの人の遺伝。地味に現アルヴィオス王国個人戦闘力第三位だったりもする(一位は娘……)。



◆メドル・レティセント侯爵婦人

 加護:富神


 フレインの母。気さくで陽気、教養と気品があり従容にして典雅な貴族で夫人の鑑のような女性。子供たちがのびのびと育っているのもメドル夫人の心の広さ故である(のびのびと育ちすぎている気もするが……)。

 幾ら命の恩人とは言え伯爵令嬢の部下になると言いだす息子に「まあそういう人生もありよね」と言えるの、普通の胆力じゃ無理ですよ。やっぱ凄いお母さんだなぁと今さらながら作者も感心しきりである。



◆フィータ・サイド子爵令嬢

 髪色:濃紺

 瞳色:深緑

 加護:冥神


 サイド子爵家の三女にしてシャロウ・テイラー侯爵の婚約者。アルヴィオスでは極めて珍しい(王国魔法陣のせいで相反する聖属性が強いため)冥属性持ちであり、その特異性を買われてテイラー侯爵家の一員に求められた少女。

 アーチェが推察したように冥属性は腐敗を抑える等の便利な使い方もある為、使い方次第では聖属性以上の利益を生み出せる。だが公表されていない冥属性の活用法を知っているテイラー侯爵家は……山吹色の菓子の匂いがプンプンするぞぅ。



◆ヴィンセント・ウォーリエル・アルヴィオス第一王子

 髪色:金

 髪型:ストレート(腰)

 瞳色:蒼

 加護:樹神


 アルヴィオス王国第一王子。文系である以外は基本的に弟によく似た兄で、ルイセントが王妃に相応しい婚約者を選んでいたら本気で王位を譲ろうと思っていた位にはルイセントの能力を信頼し、家族として兄として弟を大事にしている。

 というかこの兄弟、お互いの事がある意味自分より好きすぎるせいで相手の婚約者を見る目が少し歪んでるんですよね。この泥棒猫が、みたいな。まぁウィンティのことは弟より愛しているのでBLルートには――リトリーの二次創作中では突入しそう。



◆カーム・フロックス男爵

 加護:槍神


 フロックス男爵領を治めるアレジアの父。アレジアのことは父として愛しているものの、何を話せばいいのかよく分からないというめっちゃ普通のお父さん。「最近どうだ」「別に? 普通だけど」の先を続けられない人。

 いや、本当に大事には思ってるんですよ。そうじゃなきゃ夜会の場でアーチェに娘をよろしくなんてわざわざ言いに来ませんから。ただ貧乏故ろくに令嬢教育をさせてやれなかったという負い目もあって……アリーはそこ恨んではいないんだけどなぁ。



◆ウェイジ・ウンブラ侯爵令息

 加護:剣神


 ルイセントの護衛にして親友でもある侍従。脱走癖がある(勿論王子の責務はキチンと済ませてから脱走する)ルイセントの尻拭いをため息つきながらも毎回こなす苦労人。ルイセントの替玉もキチンと用意しており隙はない。

 かなり優秀な人だけどこの人もミスティをまだ見た目だけ令嬢だと見做している辺り、それが社交界におけるミスティの一般的な認識ということですね。いやほら、インタビューでも負けてるし仕方ないかな……



◆リーン・アスハ子爵令嬢

 加護:弓神


 アーチェに婚約相手を探して欲しいと泣きついてきた、内向的で夢見がちな少女。別段知り合いでもないこの子がアーチェに泣きついてきたのは、それだけ学園に告愛天使の評判が根付いている証である。

 とにかく異性から優しくしてもらいたいお姫様気質だが自己中ではなく、優しくしてもらった分だけしっかり愛情と信頼は返すという、愛情仕立ての鏡みたいな女の子。キャリアウーマンには不向きな専業主婦型の令嬢ですね。



◆ベアトリシュ・コキネス伯爵令嬢

 加護:闘神


 最初にミスティをプークスクスしようとした女の子の一人。紆余曲折を得てグルーミー侯爵令嬢とは疎遠となり、派閥争いから距離を置いていたところをアーチェに目を付けられインヘルト・ゲインリー伯爵令息とお見合い、彼の婚約者となる。

 前向き、強気、臆せずハキハキと何でも言っちゃう性格が災いしてぼっち化していたのだが、それが根暗は嫌いなインヘルト君には好ましく映ったようだ。現在は何だかんだでいい恋愛関係を構築中だしこのまま幸せになってくれればよいと思うよ。



◆ダーザイル・インディシオス伯爵令息

 加護:水神


 最初にミスティをプークスクスしようとした女の子の兄で、インディシオス伯爵の次男。薄幸の令息とでも言うべき線の細い男で、退いてはいけない場面では男を見せるものの普段はとにかく弱腰で軟弱と見られがち。成人済みで王宮勤務中。

 婚約者がいないまま学園を卒業したため周囲から(妹からも)落伍男の烙印を押されていたが、奥手なだけで真面目かつ勤勉と悪い人間ではない。押しの強い男が苦手なリーン・アスハとは相性もピッタリ、婚約関係も成立したようで何よりである。



◆リトリー・アストリッチ伯爵令嬢

 髪色:水色

 瞳色:桃色

 加護:獣神


 アストリッチ伯爵家の長女にしてアーチェの心の友。反発心の強い子であり、両親が躾ければ躾けようとするほどそれに逆らうという悪循環に陥っていたが、ある日からいきなり従順になって両親はホッとしていた。まぁ、事実はアレなのだが。

 禁断の関係ふりんやどうせいあいをフィクションとして摂取するのが好きな女の子であり、自分が禁断の関係を持ちたいわけではない。とにかくひたすら刺激的なストーリーを消化したいという濫読家の面も備えている。将来の夢は小説家で権力争いに興味が一切ない。



◆ドイル・ゼイニ男爵

 加護:契神


 フィリーの父にしてゼイニ領を治めるゼイニ家の当主。ある意味フィリーの順当な父親で、興味あることに対しては徹底的にのめり込むけどそれ以外のこととなると最低限しかやりたがらないギークであり、妻が実質的にゼイニ家を支えている。

 妻に似てバランスの良い息子リガーと自分によく似た娘フィリーのどちらも均等に愛しており、まだ三十代と若いのだが息子の成人を機に当主を譲りたいと考えている。(なお息子の方はもう少し婚約者と役職無しで愛を育む生活を続けたいらしい)



◆リガー・ゼイニ男爵令息

 加護:闘神


 フィリーの兄にして次期ゼイニ男爵となる予定の青年。フィリーの暴走で人生を滅茶苦茶にされかけたが、それでも妹に手を上げるどころか罵倒の一つも浴びせなかった優しい青年。とはいえ卒業目前での婚約解消にはほとほと参ってしまった模様。

 ただその後にアーチェの伝手で知り合ったコート男爵令嬢とは完全に相思相愛の関係となったようで、ゼイニ家を取り巻く関係は未だ厳しいものの、持ち前の前向きさと行動力でゼイニ家を支えていけることだろう。



◆リブリー・コート男爵令嬢

 加護:光神


 コート男爵家の三女。フェリトリー領の財政再建案の影響で王都と繋がる街道が敷設されることになったものの、それをどう扱えばよいか分からず困っていたところをアーチェに捕まりリガー・ゼイニとのお見合いに引き出された。

 ある意味コート家が困っていたのは元はといえばアーチェのせいなので酷いマッチポンプなのだが、それはそれとしてリガーとその背後のドイルの存在を頼もしく感じている模様。趣味を認めてくれたリガーとも相思相愛の仲になれ順風満帆のようだ。



◆ナンナ・アミル


 ミスティのお茶会に参加、その際に毒を盛ろうとした実行犯。基本的に善良な少女で、善良だからこそ策略と圧力を躱すことができず実行役を押しつけられた。本人的には実行前に捕縛され逆に安堵してしまうくらい普通の女の子。

 とはいえエミネンシア侯も舐められたら終わりの貴族社会に生きているので、アミル家に強く抗議した結果アミル騎士爵家は爵位を失うこととなった。権力に磨り潰された哀れな少女ではあるが、これが貴族社会に生きるということなのだ。



◆ラクス騎士爵令嬢、レファル騎士爵令嬢、フラス騎士爵令嬢、ガープス騎士爵、ガリア騎士爵、アドラス騎士爵、ムール騎士爵


 ここら辺はだいたいモブでいいでしょう。モブです。アーチェ以上のモブです。彼ら彼女らがカップルになったか否かは読者のご想像にお任せしたいと思います。

 なお騎士爵の収入ですが一般には国家騎士団(知行所有り)>領属騎士団(知行所有り)>国家騎士団>領属騎士団という順になります。無論例外はいっぱいあるので必ずしもこうとは限りませんが。



◆ジン・エルバ騎士爵

 加護:槍神


 安定した収入を維持するエルバ騎子爵領の領主。エルバ家には常々長男を学園に送り込める程度の収入があり、一代限りの騎士爵家ながら世襲貴族のような在り方を維持できている。国家騎士で知行所持ちと、騎士爵の中ではかなりの優良物件。

 ただし当主が国家騎士団員として働かねばならないため、領内の統治は常々その妻が代わりに指揮を執ることになる。騎士らしく恩義には恩義を以て報いる性格で、現在はミスティ派の騎士たちを纏める、信頼できる人格の男である。



◆ネーナ・エルバ騎士爵婦人(ネーナ・スキアス騎士爵令嬢)

 加護:火神


 ミーニアル伯爵領の領属騎士ナーダ・スキアス騎士爵の長女。国家騎士団ではなく、ミーニアル領所属で知行所もない領属騎士の娘であり、平たく言えば貴族家とは名ばかりの田舎娘。此度はシーラの伝手もあって夜会にねじ込んで貰った模様。

 とはいえ田舎ならではの逞しさを持っていて、だいたいの苦労は空腹よりマシと飲み込める精神的にも肉体的にも頑丈な少女でもある。現在はエルバ騎士爵婦人となり義母にも気に入られ、ビシバシ領地統括のノウハウを仕込まれているらしい。



◆ハスラー・ジャムス伯爵

 加護:土神


 ジャムス伯領を統括するジャムス伯爵家の現当主。わりかし分かりやすい貴族であり、総魔演では軍隊に疎いミスティを利用して第二師団の地位向上を画策し、ミスティを総魔演へと招待した。

 もっとも当のミスティはアルバートたちを通じて国家騎士団の標準をよく知っていたためハスラーの策はまあ、一応成功程度に留まってしまった。それでも損はしていないので何だかんだで良手良手を打っていける実力はある伯爵である。



◆ボワイン・ヴィガレス伯爵

 加護:雷神


 ヴィガレス伯領を統括するヴィガレス伯爵家の現当主。オウラン派に所属して甘い汁を吸っていた、これもある意味テンプレ的な分かりやすい貴族。ただし愚鈍ではなく状況観察力と危機感は(ちょっと過剰なくらいに)持ち合わせている。

 戦争なんて起きるわけないじゃん? なんて弛緩した部下とは対照的に「でも今戦争が起きたら死んじまうだろ」と考え直せる辺り危機管理能力は決して低くない。船が沈む前に逃げるのでなく穴を塞ごうとする辺り、まぁそこまで悪い貴族でもないよ。



◆タバード・ブレーディ男爵、タリアンス・ゴーシュ男爵


 タバードはジャムスの副官。タリアンスはヴィガレスの副官。以上。



◆ジンク・キャブリオレ準男爵

 加護:富神


 学園戦学部補給研究科の教師。前世の真弓美知識からアーチェが引っ張り出した規格化の恩恵に興味を持ち、仮に全国の荷車が規格化された場合の効率改善試算をレポートに纏めて提出してくれた、アーチェにとって凄くありがたい人。

 規格化法案は冬の貴族院で評議される予定である。もっとも彼も準男爵とは言え貴族社会の一員、その面倒くささはよく知っているのでアーチェ共々どうせ法案は通らないだろうなぁと若干諦めている模様。



◆ベテル・ポモナ男爵令嬢

 加護:氷神


 アルヴィオス王国北寄りにあるポモナ男爵領を治めるイード・ポモナ男爵の長女。とにかく牧歌的な一家の中に突然変異的に生まれてきた、貴族適性が極めて高い才女であり、まさに鳶が産んだ鷹といった感じ。

 ただ頭が切れる分だけ、何かと呑気な家族に対して若干口が悪くなってしまいがち。此度はアーチェに対して呪詛を吐きつつも、何だかんだで上手く貴族の間を立ち回り、ポモナ家の面子を守りながら収入を増やすことに成功した。



◆シリー・ポモナ男爵令嬢

 加護:音神


 砂糖未使用の果実味豊かなジャムが名産な、ポモナ男爵領を治めるイード・ポモナ男爵の次女。突然変異的な姉と違ってこちらは両親によく似た極めて牧歌的、あるいは呑気な田舎娘。素直すぎてある意味貴族社会で生きていくのに向いてない。

 姉と在学期間が重なるこの一年でキチンと貴族仕草を身につけておかないと後が困るとあって、姉から厳しい指導を受けているのだがあまり改善効果は見られない。苦労を苦労と分からず生きていけてしまうタイプで、それは幸せなのか不幸なのか。



◆シェプリー・ビダイズン侯爵令嬢

 加護:祝神


 オウラン陣営の服飾を一手に引きうけるウィンティの腹心。といっても彼女が一つ一つドレスのデザインを手がけるわけではない。平たく言えばビダイズンは数多の優秀なデザイナーを抱える呉服屋の株主みたいなもので、要するに彼女はプロデューサーなのである。

 アルヴィオス王国では自ら働いて金を稼ぐことは賤しい庶民の仕事、という認識なので、自らドレスのデザインを一からすることが許されるのは精々男爵家まで。つまりシェプリーが持っているのは優れたデザインの腕ではなく、商家が提案してきたデザインの何が売れるかが分かるセンス、ということなんですね。



◆ブランダ・スカーラム侯爵令嬢

 加護:土神


 オウラン陣営の会食と茶会を一手に引き受けるウィンティの腹心。彼女自身が優れたコックであるわけじゃ無いのはシェプリーと同様。ただシェプリーが優れた審美眼を持っているようにブランダもまたよく肥えた舌を持っていて、その味覚には絶対の自信を抱いている。自分の舌には嘘がつけない、料理に対しては真摯な令嬢。

 ただその性格のせいか、権謀術数や話術にはそこまで秀でているわけでは無く、アーチェとガチで舌戦するのはまだ無理な模様。なおウィンティの腹心に一芸特化が多いのはその方が父ファスティアスじゃなく自分に忠誠を誓ってくれそうだとウィンティが踏んだからであり、別にウィンティが一芸特化趣味というわけではないです。



◆リュック・ルブラン準男爵

 加護:火神


 象牙の塔魔術研究室山岳研究ルブラン研室長にして山岳登山愛好会『ルブラン・ルフラン』を主催する山狂い。その人生に意味も理由も無い。ただそこに山があるから登る。それだけが全ての人。多分天寿は全うできないだろう。

 なおアーチェが「流石に氷壁は登らないんですね、安心しました」なんて迂闊な一言を漏らす前まではあくまで両脚で挑める範囲までに留まっていた。アーチェに求められるまま山地の踏破地図を作り続ける、ある意味ではアーチェの先兵と言える。



◆ヴェセル・ウンブラ侯爵令息

 加護:祝神


 ルイセントの侍従を務めるウェイジ・ウンブラの弟にして新聞部唯一の一年生。ウンブラ侯爵家は一族揃ってルイセント側に着いているため、ルイセントからの信頼も篤くルイセントの代わりに新聞部での活動を任されている。

 文武ともに優れ、剣の勇者候補には及ばないものの優れた武勇は既に国家騎士としても十分に通用するほど。ただまだ年若く柔軟性に欠け、現在はやや過剰にリトリーを警戒しすぎているようである。



◆アノン

 加護:庶民のため不明


 ディアブロス王国食糧民。食糧民同士の間に生まれた(正確には計画生産された)子供の一人であり、魔王国の外を知らない少女。当然読み書きなどはできず、外の世界がどういうものかという知識もない、血鬼族に血を供給するだけの存在。

 アーチェによってほんの僅かな生きる目的を植え付けられたが、それが果たしてアノンのためになるかはアーチェ自身にすら分からないまま、最終的には魔王国の地に眠ることになった。




◆カワード

 加護:冥神(本来の適正加護は魔王国民のため不明)

 使用魔術:固有魔術【血刀】


 ディアブロス王国六闘士民。食糧民に「ご主人様素敵! 一生尽くします!」されたかった、なろう系主人公になれなかった男。買い上げたアーチェのせいでかなり人生を狂わされてしまったが、そもそも元の人生がアレなんだし別に構うまいよ。

 最終的にはデスモダスからアーチェ代を相場の三倍額支払って貰え、更に今はアーチェの血を基準に魔力の濃淡も識別できるようになっている。ここで堕落して足を止めさえしなければ多分四闘士民になることも夢ではないだろう。



◆アダー・ワート

 加護:冥神(本来の適正加護は魔王国民のため不明)

 使用魔術:固有魔術【血刀】


 ディアブロス王国四闘士民、皆のアダー様。どこの職場にも一人はいるであろう、部下をいっぱい従えて俺様つえぇってオヤジっぷりをかますクソ野郎。弱い奴にはとことん強気、強い奴には手揉みで近づいて脛を囓る社会の病巣である。

 カワードと同じくアーチェによって人生を完全に狂わされた男ではあるが、そもそも元の人生がアレなんだし別に構うまいよ。そのテンプレ小物っぷりに感動したアーチェは以後もこいつにだけは様を付けることを忘れないという、ある意味凄い人。



建設者アーキテクトン


 初代魔王が構築した都市設計用ストーンゴーレム。魔王が組み込んだ命令によって動作しており、現在は都市の補修と連結都市ターミナルシャフトの穿孔に専ら従事している。自動で都市の不備を修理してくれる、魔王国に必須の存在。

 自我のようなものは一切なく盲目的に定められた命令に従うため、熱伝柱トレードピラーが建造できない昨今でも延々と無駄に連結都市ターミナルシャフトを作り続け、王国魔法陣の発動効率を阻害している一要因でもある。



◆デスモダス・ドライアズダスト


 髪色:黒

 髪型:短髪

 瞳色:真紅

 加護:冥神(本来の適正加護は魔王国民のため不明)


 使用魔術:【魅了の魔眼】、固有魔術【血刀】バリエーション=【rain drop雨弾】【burlike rind毬皮】【stir soup混霧】【finely fiery pepper細火撒】【spit roast燃突】【murrey gam紅脚


 ディアブロス王国筆頭元老院、筆頭一闘士民。一兵卒からの叩き上げであり、王国魔法陣完成前より生きる唯一の魔王国民。特殊能力が強いとかではなく、純粋に単体、全体攻撃、防御、回避の全てが高水準というガチガチの正当武闘派。

 政治的に不安定な真なる王を掲げてなお魔王国が正常に回っているのはほぼこいつのお陰。三下から幾度の髄血強化を経て今に至った為肉体の初期性能は高くなく、出産で生誕したケイルが今のデスモダスに遠く及ばないのはウィアリーが語った通り。

 現時点において人類ネームドから頭一つどころか十か二十ほど抜けた作中最強の人類であり、コイツが生きている限りアーチェは絶対に魔王国に攫われるデスモダスルートに強制的に組み込まれる。流石アーチェは地雷犬、自分専用の地雷は確定で踏み抜いちゃったね。



◆ウィアリー・デッドビート


 髪色:黒

 髪型:ショートボブ

 瞳色:真紅

 加護:冥神(本来の適正加護は魔王国民のため不明)


 使用魔術:固有魔術【血刀】=【jugglery cracker癇癪球


 ディアブロス王国三闘士民。デスモダスが兄の子孫に己の髄血を与えて眷属化した、デスモダスの配下にして執事。髄血移植による変生なのでケイルと違って最初からバカ強く一闘士民を凌駕する実力を誇るが、執事職に留まるため等級を抑えている。

 食糧民に対してもデスモダスの所有物であるなら物腰柔らかに振る舞う紳士。髄血に縛られているためデスモダスに不利益を為す行いは取れないが、デスモダスの益になるならその意にあえて背く行動も可能である。バケツで水かけたりとかね。



◆ニンファ・プルアリアント(リンリン)


 髪色:金

 髪型:ゆるふわロング

 瞳色:真紅

 加護:冥神(本来の適正加護は魔王国民のため不明)


 使用魔術:固有魔術【血刀】=【Lingering link ring束縛連鎖


 ディアブロス王国元老院、一闘士民。中立を貫くデスモダスに代る実質的な血鬼族の族母。他の血鬼族より外見年齢が上(二十代)だが、これは若い頃にあまり芽が出ず血液不足で齢を重ねてしまったせい。歳のことを言われると怒るのはこのため。

 デスモダスの代わりに血鬼族のことを優先して考え行動するため、血鬼族の中ではデスモダスより人望があるのが若干後ろめたい模様。なお疑いなく血鬼族第二位の猛者ではあるが、デスモダスとの戦力差は複葉機とジェット機程にも開きがある。



◆オプネス・ヒーダニスティック


 髪色:水色の髪に羚羊の角

 髪型:ゆるふわショート

 瞳色:桃色

 加護:冥神(本来の適正加護は魔王国民のため不明)


 使用魔術:固有魔術【溶解雨ライスシャワー


 ディアブロス王国元老院、一闘士民。実力ある魔王国民としてメキメキ頭角を現し一闘士民の地位まで上り詰め、その権力であらゆる快楽を貪る欲望の虜。その結果として生きていることの実感こそがもっとも気持ちいいという暫定結論に至った。

 他の一闘士民に喧嘩をふっかけて回る半ば規律違反ではあるが、士民は強くてなんぼとの考えはデスモダスとも重なるため目こぼしされている。もっとも一闘士民としてあまり真面目に働かないので時々デスモダスもカチンとくるらしい。



 他の一闘士民の紹介については簡易版でお送りします。まだ作者があまり設定考えてないゲフンゲフン今語っちゃうと面白くない、ということで許容して下さい。

 Ln6でデスモダス亡き後の一闘士民と組んだ場合にどうなるかを軽く補足しましたので、そこからだいたい推測して頂ければなぁ、と。


 なお作中でちょっと触れましたが、真弓美はこの中から選ばれる四魔貴将をほぼSLGパートで討伐していたため個人の戦闘スタイルとかサッパリ覚えてません。推しが死んだ後のゲームプレイは完全に時短の効率重視なので……



◆ラキシュ・シアトリク


 ディアブロス王国元老院、一闘士民。血鬼ヴァンプ族の少女。読書家。穏健派。


◆ランディ・インサージェント


 ディアブロス王国元老院、一闘士民。血鬼ヴァンプ族の青年。仮面の男。強硬派。


◆ファディ・ダディ


 ディアブロス王国元老院、一闘士民。剛鬼フィーンド族の族父。浅黒い肌の黒鬼。穏健派。

 なお族父、族母というのはその種族の現代における最上位者を指す敬称であり、制度的に何らかの地位や権限が伴うものではない。


◆ベルドレッド・アイアンサイド


 ディアブロス王国元老院、一闘士民。剛鬼フィーンド族の青年。赤い肌の赤鬼。穏健派。


◆スターベル・インカージョン


 ディアブロス王国元老院、一闘士民。剛鬼フィーンド族の女性。小柄な青鬼。穏健派。


◆ワミー・アナセーナ


 ディアブロス王国元老院、一闘士民。角鬼イーヴル族の族母。山羊の角を持つ魔術士の老婆。穏健派。


◆ニール・インジャード


 ディアブロス王国元老院、一闘士民。角鬼イーヴル族の青年。ブッシュバックの角を持つ戦士。強硬派。


◆ピエティ・アレイジアンス


 ディアブロス王国元老院、一闘士民。鱗鬼スケイル族の族母。白い蜥蜴の人。強硬派。


◆オーネスト・エクイタブル


 ディアブロス王国元老院、一闘士民。鱗鬼スケイル族の戦士。緑の蜥蜴の人。穏健派。


◆ウォブ・ウォッパー


 ディアブロス王国元老院、一闘士民。鱗鬼スケイル族の戦士。赤の蜥蜴の人。強硬派。



◆ボーン・ルーザー


 ディアブロス王国二闘士民の剛鬼フィーンド族。二闘士民になって日が浅く、初めて元老院の傍聴席に参席してデスモダスの痴態に晒され義憤。

 アーチェ前世常識に照らし合せればごく正当な理由でデスモダスを責めるも、魔王国常識では分不相応だったためデスモダスの査閲を食らい反応すらできず絶命。死後その生き様は英雄になった、らしい。



◆ルミナ・アナセーナ


 ディアブロス王国二闘士民。丸まった羊の角を持つ角鬼イーヴル族の少女。ワミーの孫娘で、一闘士民に現在最も近い二闘士民の一人。

 もっともそれは実力に関してのみで、一闘士民に相応しい社会情勢や政治的な見識は未だ持ち合わせていない模様。ただディアブロスでは等級を上げてからその等級に相応しい見識を得るのが普通なので、別にルミナが怠惰なわけでは無い。



◆シュガール


 モン・サン・ブランに住まう竜の中ではかなり長生きな部類に入る白竜。年齢としては大凡デスモダスより少し長命で、アルヴィオス王国魔法陣や聖人(聖女)、聖剣の勇者についての知識は実はアーチェよりはるかに詳しかったり。

 なお彼ら白竜たちがモン・サン・ブランに住んでいるのは聖神の加護で子供を作りやすい為である。加護を生み出す王国魔法陣の発動と引き換えに王を守る契約が先祖アララールと王国魔法陣設計者との間に結ばれ、シュガールはそれを守っているのだ。



◆アム、ストラム、グラム


 シュガールの子供でアムが長女、ストラムが次女、グラムが長男。モン・サン・ブランでミスティたちと戦ったのがグラム。人化したときに模す衣服がワンピースや貫頭衣と雑なのはシュガールと違い人界の知識に乏しいため。

 なお王国魔法陣が起動した今のモン・サン・ブランは恒常的な生命賦活状態にあるため、新たな生命も誕生しやすくなっている。シュガールが子どもたちをプレシアに付けて王都へと送った理由は……まあ、そういう面もあるわけです。ハッスルハッスル!






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