■ IL2 ■ 主要登場人物紹介(45話終了時点)



 これにてアーチェの幼年期編、めでたく終了です。ようやくこれで予定していた話の1/3が終了しました。次回から2/3、学生期スタートです。もっとも学園編と言っても全然学生らしいことをしないのですが……あと次章からゲーム本編時間軸になるので聖女がようやく登場です。というか主人公出てくるまで軽く百話超えてるって……うん小説描き慣れてないのバレバレ構成っすね……ここまで読んで下さっている読者には本当、感謝しかありません。


 ダート編がかなり重く苦しい話だったので気分を変えるためにも(いや、Ln04でもうだいぶ気分変わってる気もしますが……)、若干情報を増して主要登場人物紹介二回目です。メインヒーロー及びヒロインは毎回紹介する予定ですが、それ以外は前に紹介している人物は省略する方針です。そうしないと文量が凄まじいことになるので……





◆アーチェ・アンティマスク伯爵令嬢

 髪色:灰色

 瞳色:牡丹色

 加護:弓神


 魔術能力値

 パワー:C

 スピード:E+

 射程距離:B+

 持続力:C

 精密動作性:A

 成長性:C


 使用魔術:【身体強化(弓)】【鷹の目(弓)】【猫目(弓)】【正射必中】【影縫い】



 本作の主人公。元OL程度の現代知識のみを頼りに貴族社会を這いずり回る、全く無双できない主人公。前世の趣味だったアナログ写真の知識を元に少しだけ資金源をゲットした。

 周囲からアンティマスクの娘と納得されるのには納得がいかないが、やってることはまさにアンティマスクの娘である。ようやく少しずつだけどお父様に刃向かう準備を整え中。



◆メイ・クライシス男爵令嬢

 髪色:薄いオレンジ

 瞳色:薄紫

 加護:音神


 魔術能力値

 パワー:E

 スピード:E+

 射程距離:E+

 持続力:C

 精密動作性:B+

 成長性:C+


 使用魔術:【身体強化(音)】【大声】【盗聴】【沈黙】【弦楽適正】


 アーチェの侍従。アーチェへの理解が深まった結果として色々と気張るべき時と気を抜くべき時を弁え始めた。物言いが歯にものを着せなくなっているのもそのせい――いや、普通に地の性格かな。

 音神の加護により擦弦楽器への適正が加算されているため、アーチェのすすめもあり最近はバイオリンの練習を始めたりしている。録音手段がない時代なので生演奏以外で音楽が聴けないから貴重なんですね。



◆アイズ・アンティマスク伯爵令息

 髪色:水色

 瞳色:青

 加護:氷神


 魔術能力値

 パワー:B+

 スピード:D+

 射程距離:C+

 持続力:C+

 精密動作性:E

 成長性:D


 使用魔術:【身体強化(氷)】【心温の浄眼】【冷却】【氷槍】【氷槍乱舞】【凍霜走】【氷壁】


 アーチェの弟として第二の人生を歩み始めた氷の剃刀。視覚以外の五感で存在を強く認識してる相手なら視認できるのは姉にも未だ秘密、というか意図的に隠したいんじゃなくて、単に言い出すタイミングを見失っている。

 その影響もありアイズにとっての異性は義姉とほぼイコール、故にアイズの好意がどこへ向くかは最早語るまでもない。でもそれヒロインに対するフラグ折れかかってない? 大丈夫?



◆ミスティ・エミネンシア侯爵令嬢

 髪色:漆黒

 瞳色:黄金

 加護:闇神


 魔術能力値

 パワー:F+

 スピード:E+

 射程距離:E+

 持続力:A

 精密動作性:A

 成長性:D+


 使用魔術:【身体強化(闇)】【闇の衣】【闇の帳】【疑心暗鬼】【暗闇の雲】


 アルヴィオス王国第二王子ルイセントの婚約者で王国一の美少女。アーチェとシーラの尽力によりほぼ悪役令嬢の立場を脱却し、一人の人間として己の生き方を確立した恋に生きる女。

 推しの為には命をもかなぐり捨てる覚悟ガン決まりのその思考は師であるアーチェのそれに勝るとも劣らない、ある意味作中で一番成長しているキャラでもある。ま、最初が底値だったしね。



◆シーラ・ミーニアル伯爵令嬢

 髪色:紫色

 瞳色:橙

 加護:盾神


 魔術能力値

 パワー:A

 スピード:D

 射程距離:D

 持続力:B

 精密動作性:E+

 成長性:D


 使用魔術:【身体強化(盾)】【軽化(盾)】【硬化(盾)】【盾鎚】


 主人公と共にミスティに忠誠を尽すアーチェの相方。当初こそアーチェを競争相手として見做していたものの、最近は割と良い信頼関係を築けているが、やはり内心では悔しい模様。

 環境が環境のため年齢にしてはかなり高度な教育を受けることとなり、実は同年代では頭一つ抜けた秀才の道を歩みつつあるのだが悲しいかな本人も周囲も全くその事実に気づいていない。



◆ルイセント・エンズヴィル・アルヴィオス第二王子


 髪色:金

 瞳色:蒼

 加護:光神


 魔術能力値

 パワー:D+

 スピード:C

 射程距離:D

 持続力:C

 精密動作性:C

 成長性:D


 使用魔術:【身体強化(光)】【発光】【灯火】【光線】【幻影】


 実兄ヴィンセントと王座を競うアルヴィオス王国第二王子。ミスティとの婚約破棄を常に念頭に置いていたが、それは敗北=隠遁か死という状況に彼女を巻き込まないようにという良心故である。

 最終的にミスティの愛を受け入れ、彼女を生涯の伴侶として王位を目指す覚悟を決めたまさにヒーローであるのだが、悲しいかなこの小説はルイセントの話でなくアーチェの話なのだ。



◆ケイル・ブリガンド男爵令息

 髪色:緑色

 瞳色:真紅

 加護:風神


 魔術能力値

 パワー:C

 スピード:B

 射程距離:D

 持続力:C+

 精密動作性:C

 成長性:D


 使用魔術:【身体強化(風)】【起風】【浮風】【風牢】【風刃】【風弾】【風弾連波】【魅了の魔眼】


 アーチェの配下としてアイズの侍従を務めるハーフエルフヴァンパイア。その忠誠心はほぼアーチェ一人に向いており、アイズとの関係は主従と言うより友人兼ライバルといったところ。

 最近は惚れた相手に「まだ彼女の一人もできないの? 本気で生きる気あるの?」と二週間に一度問いただされるのがちょっと苦痛というか悲しいらしい。頑張れ身体は大人、中身は子供。



◆アルジェ・リージェンス準男爵

 髪色:桃色

 瞳色:蒼色

 加護:鉱神


 元オウラン公爵家の長女だったが、叔父の策略で一家を失いリージェンス準男爵として象牙の塔に封じられた悲劇の少女――ではなくその環境を喝采して受け入れた研究狂い。

 人としての倫理観が無いわけではないが、自分の興味を何より優先するためかなりの危険人物である。管理する土地もなく貴族院への参席も求められない準男爵最高とは彼女の言。



◆ウィンティ・オウラン公爵令嬢

 髪色:桃色

 瞳色:蒼色

 加護:風神



 現オウラン公爵家の長女であり、第一王子ヴィンセントの婚約者。幼い頃から后教育を受けており、その知見と自負はミスティと比較することすら失礼な王国一の貴族令嬢。

 周囲、特に父から過度の期待を受けて育っており、従姉妹であり唯一気兼ねなく付き合えるアルジェとの親交を奪ったアーチェには強い敵愾心を抱いている。なおミスティはまだ眼中にない模様。



◆ダート・オーナリィ

 髪色:茶色

 瞳色:緑

 加護:土神


 魔術能力値

 パワー:C+

 スピード:D

 射程距離:D+

 持続力:C+

 精密動作性:D+

 成長性:C


 使用魔術:【身体強化(土)】【練土】【土槍】【土塀】【地震察知】


 王都のスラムで難民を取り纏める獣人ファミリーの有力ボスの一人。小柄な狼の獣人であり、特徴としては耳と尻尾のみ獣で四肢や身体はほぼ人に近く、少年の見た目に反して成人済み。

 人種を問わず絶対多数の平穏を求めるアーチェの器に獣人らしく素直に敗北を認め、密かに臣従するアーチェの配下となった。裏町のボスにしては活動的で前に立って人を引っ張っていくタイプ。



◆ジョイス

 髪色:鼠色

 瞳色:朱色

 加護:庶民のため不明


 ダートファミリーのナンバー2で、気性の荒い獣人の若者を纏め上げる現場指揮官。ダート自身がよく現場に立つため目立ちにくいが、直接指揮と人員調整に関してはダートより優れた才を持つ。

 ダートと同じく狼の獣人だが、こっちは普通に成長するし歴とした未成年である。ダートの強さと賢明さに器を見いだし、ダートの悲願成就のために動く信頼できる副官。



◆ルナーシア・オーナリィ(ユエ)

 髪色:金色

 瞳色:金色

 加護:庶民のため不明


 ダートの両親がダートに託した義理の妹。ダートとは異なり成長が遅いタイプかつ完全変身系の獣人で、変身前の姿は人と大差が無い。亜鉛欠乏症に苦しんでいたが、リージェンス研にて快癒した。

 以後は人として終わっているルジェの無賃侍従みたいな役目に幼女ながら収まっており、すっかりルジェは日常生活の全てをルナに甘えきっている模様。駄目大人ここに極まれりである。



◆ソイル・チェインマン準男爵

 髪色:既に白髪

 瞳色:緑色

 加護:水神


 象牙の塔にてチェインマン研を構える天候学者。過去数十年のアルヴィオス王国の天候を記録し続けている観察者であり、彼の天気予報は翌日のみに限るならほぼ百発百中である。

 かつては色々と論文を書いていたのだが、そろそろ年であり筆を持つより頭の中で色々と考える方が楽しい老境に差し掛かってしまっているおじいちゃん。



◆バゼット・ベイスン男爵

 髪色:朱色

 瞳色:藤色

 加護:土神


 リオロンゴ河の測量にアルヴィオス王国発足当時から全てを費やしてきたベイスン男爵家の現女性当主。常に測量のために出張っており研究室に姿を現す方が少ない現場嗜好の女性。

 本来治水は統治者にとって大事かつ頭の痛い問題であるが、国境ということもあり両国共に中々リオロンゴ河には手を出せず、結果として現在のベイスン家は冷飯を食っているが当人は全く気にしていない。



◆ナンス

 髪色:黄色、白色

 瞳色:黒色

 加護:庶民のため不明


 ダートファミリーの親衛隊で虎の獣人。配下を持たず単独で暴れ回るのが仕事の暴力装置。指揮官としての能力はなく盲目的にダートの命令に従う鉄砲玉という立ち位置である。

 学が浅くダートの命令が第一なので人間であるアーチェたちにも敵意を持ちようがなく、そのためジョイスが去った後のアーチェとの繋ぎを任された。ダートと互角に戦える猛者でもある。



◆レン・ブランド

 髪色:金色

 瞳色:柿色

 加護:槍神


 誰? はい、アーチェに殴りかかろうとした青アザの学生です。止めに入ったアルバートとは旧知の仲というか同郷の出身で腐れ縁の関係。直情的で単純な性格。

 普段は俺様系のテンプレバカではないのだけど、授業中に恥ずかしい負け方をして気が立っていたので――要するにむしゃくしゃしてたんですね。子供に笑われたとついカッとなってしまう程に。



◆アルバート・ストラグル騎士爵令息

 髪色:黒色

 瞳色:鳶色

 加護:剣神


 魔術能力値

 パワー:C

 スピード:C

 射程距離:D

 持続力:D

 精密動作性:D

 成長性:D


 使用魔術:【身体強化(剣)】


 主人公の推し。こいつが出てくるまでに45話もかけてる時点で作者の物語構成能力の低さが分かってしまう……人好きのするとっぽい兄ちゃんですが、まだ学生なのでちょっと幼稚。

 キールとは学園で出会ってなんとなく意気投合した仲で、直情的なレンとお調子者のキールの尻ぬぐいをしている内にゲーム内の優しい兄貴キャラになって、あえなく時報として死ぬのです。



◆キール・クランツ

 髪色:茶色

 瞳色:緑色

 加護:弓神


 ようやく年齢相応のキャラが出てきたような気がする……愛すべきお馬鹿さん。お調子者で楽観的、責任からは逃れ美味しいところだけ持っていこうとして必ず失敗する三枚目。

 清涼剤的な側面があるため学園ではなんだかんだ馬鹿にされつつも許され愛されるタイプのキャラだが、本人は燃えるような恋愛がしたいらしい。三枚目なキャラ的にまあ無理でしょうけど。



◆バナール・エミネンシア侯爵

 髪色:青色

 瞳色:青色

 加護:氷神


 ミスティの父親にしてアンティマスク家からは中途半端、どっちつかず、煮え切らないチキン野郎と散々に言われている当主だが、家族愛を枢軸にして見れば分かりやすい臨海領地の長。

 交易の要である港を抱える領地の長として事なかれ主義を貫くのはエミネンシア家が生き残る真っ当な生存戦略である。まぁミスティのせいで大方狂ってはしまったのだが。



◆シーリー・オーナリィ

 髪色:茶色

 瞳色:焦茶


 ユエの身代わりとなって殺された、ダートの血を分けた妹。ユエのことは心から可愛がっており、状況のなんたるかを知らないままに両親の手で殺害され火を放たれた。器に従う、という獣人の危うい一面を極端に示してしまっている一例である。

 多産多生のワルトラントにはこういう何も知らないまま殺されたり死んだりする子供が沢山居るのです。オーナリィ家の犠牲者、と言うよりはワルトラントの犠牲者、と言うべきなのでしょう。



◆エーゼル

 髪色:灰色

 瞳色:黄色


 ダートの前任のフィクサー。彼が敵対組織のフィクサーを殺しに行ったのは、彼がまだ前のフィクサーの下で働いていた時に恋人を殺された怨みをずっと堪えていたためである。自分を超える器に出会わなかったため自分の嗜好にのみ従って行動する。

 だというのにダートに責任を譲り渡すまで配下のために個人的感情を抑え込めていたなど、指揮官性能が極めて高い少年。ただその後は自分の生存より心残りの精算を優先し、復讐を遂げて大往生を遂げたのはやはり獣人と言うべきか。





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