第208話 三者三様
「あなたはこの星の住人の方なのですか?」
「わたしですか?よくわかりません、ずいぶん昔から星を見るのが好きでここにずっといます。」
「私たちは別の惑星から来た者です、事故でこの星に飛ばされた仲間を迎えに来ました。」
「そうですか、ご苦労様です、今は周りが騒がしいようですね。」
その「ひと」は
「世界大戦が起こっていると聞きました、状況をご存知なら教えていただけませんか?」
「あいにく私は
「邪魔はしませんのでどうぞお通りください、私はまたここから星を眺めたいと思います。」
そう言うと、その「ヒト」はまた端っこに座り、外を眺め始めた。
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第13帝国では
二人の救出は鷹人の寝返りによってある程度狼人部隊の数を減らしてその混乱のタイミングで連れ出す、という策が採用された。
これもオーロラ姫ことあさひの策である。
こうして12月王国北門、バンカーヒルの戦いは6月17日朝、静かに始まったのである。
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「あと20時間か。」
諸星陸斗と東村亜希子は戦闘を潜り抜けて陽葵を連れて諸星DANの待つ洞窟に辿り着く算段を考えていた。
DANは
おそらく
しかし、どうやってこの
なかなかいい案は浮かばなかった。
「マスタードラゴンさんと話し合いとかできないのですか?」
陽葵が尋ねた。
「陽葵さん、それが出来れば一番いいのですが、これまでの話を総合すると、マスタードラゴンは本気で
ガーベラ王子が説明してくれた。
「ワタシちょっとドラゴンパレスまで行ってくる、あさひちゃん誘ってマスタードラゴンさんとお話ししてくるね。」
そう言うやいなや、陽葵は野鼠スキル全開で駆け「もふバス」に走り込み、青空に飛び立った。
「ちょ、!陽葵さ〜ん!話聞いてますか〜!」
虚しくガーベラ王子たちの声が陽葵の後方から響いた。
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