第184話 父娘の再会
「お父様!」
「おお、おお、オーロラよ、生きていたのか。」
急こしらえの王宮に到着したオーロラ姫は父のモントレー皇帝に駆け寄る、モントレー皇帝は娘を抱きしめる。
周りの古くからの忠臣たちは涙を流して号泣し、喜んだ。
ただ、それを冷ややかに見つめる人物がいた。
今回の第13帝国樹立の協力者で狼人族長であり、今は貴族となったジャベリン・ベルゴロド公爵である。
「ブクブク太った娘だと聞いていたが、なかなかどうして、美しい娘じゃないか、それに衆目の中でナイフを振り回して人を刺したという、そんな凶暴なところもイイ!俺好みだぜ。」
狼人ベルゴロド公爵はこっそりと舌なめずりをする。
「ちょうどいいタイミングで現れてくれたものだ、あの娘を手に入れて嫁にし、その後でモントレーを始末すれば次の皇帝はオレということになる、なーに、世間知らずの11歳の娘など騙すのは簡単さ、へへ、楽しみも増えたぜ。」
ベルゴロド公爵はオーロラの身体を舐めるように見つめた後もう一度舌なめずりをした。
ベルゴロド公爵はゆっくり紳士的に振る舞い、二人に近づく。
「皇女殿下、お初にお目にかかります、私はモントレー皇帝陛下の臣下、ベルゴロドでございます、ご無事のご帰還をお喜び奉ります。」
「おお!ベルゴロド公爵、オーロラよ、こちらは我が帝国樹立を支えてくれたベルゴロド公爵だ、挨拶せよ。」
「お初にお目にかかります、オーロラと申します、以後よろしくお願いします。」
「お噂通り美しい皇女殿下であらせられるな、皇帝陛下におかれましても皇女殿下がご無事で何よりでございます。」
「おうおう、そちも喜んでくれるか。」
モントレー皇帝は感極まっていた。
「皇帝陛下におかれましては皇女殿下と積もる話もございますでしょう、政務は私が引き継ぎますゆえ、ごゆるりとお二人でお話しくださいませ。」
「それではそうさせてもらおう、ベルゴロド公爵よ、後は頼んだぞ。」
モントレー皇帝とオーロラ姫は退出していった。
****
「全くの茶番だな、おい、あの白い魔獣は帰ったのか?」
「はい、しかし族長、あの白い魔獣は我が里に伝わる伝説の魔獣なのではありませんか?」
「おい、ここでは族長ではなく公爵と呼べ!、伝説か、1000年前に魔洞窟に入って唯一生きて出てきた白い我が祖先か、寿命も無くなり現在まで生き続けているとかいうおとぎ話だろう、馬鹿げた話だと思うがな、人はみな必ず死ぬものだ、そうだろう?」
「魔導技術も日進月歩で進化した時代、遠隔操作のオリハルコン製のマテリアボディまである時代なんだ、あれもその類のものだろう、そんな
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