第181話 交戦×交戦×写真
最初の戦いは12月王国の北門の外で
「
小さな
中には敵兵の内臓を
1000年もの間まともな
まだ
****
「はあ、はあ、はあ」
ヘブンズドラゴン川を目指していた
まだ鷹人からの攻撃は無いが、ハイエナ人などと
敵の攻撃に
もう何人殺したろうか、100人
これだけ殺せば仲間をやられた連中が怒り狂って俺を追ってくるだろうな。
厳しい訓練を受けた陸斗は絶望することだけはなかったが、さりとてこの苦境を切り抜ける
あまりにも突然の第13帝国樹立であったため、戦闘の準備などほとんどできていなかったのだ。
「ははは、これはまいったな、金だけはたんまり持っていると言うのにな。」
おそらく陽葵が積み増ししてくれたもぐペイ残高は1億ディナールを超えている。故郷の明石の物価に換算するなら1億円くらいの大金だ。
金貨でも持っていれば
「
そんなアホなことを考えていた。
「しまった!」
気の抜けた妄想をしていたことでハイエナ人の接近に気がつくのが遅れた!
敵兵7人全員を殺した陸斗だったが、左の太ももに
携帯用救護バッグを開いて左の太ももの根元に戦術止血帯C-A-Tを装着して止血を行い、ズボンの左足をハサミで切り開き傷口を確認する。
「まいったな、これは
もちろん自分一人で足の切断などできない、陸斗の命は適切な処置ができなければ数時間も持たないだろう。
陸斗は流石に少し
「
ウエストバッグから陽葵に借りたスマホを取り出す。
弱気になった陸斗はメール機能に現在の座標と遺書らしき文字、陽葵への謝罪の言葉を打ち込み送信ボタンを押した、もちろんこの異世界では
スマホの写真、を開いてみる。
小中学校の時の写真がいくつも出てきた、陸斗の弟たち、
異世界に来てからの野鼠人の人の良さそうなおばさんと一緒に写っている写真、この人がアリスおばさんだろうか。
異世界に来てからの陽葵はかなり苦労したのか、ほっそりしている。
フェンリルのニードルフェルト人形の写真などもあった。
お店のスタッフと一緒に笑顔で写っている写真を見て、「ああ、陽葵ちゃんともう一度会いたかったなあ、ごめんね、陽葵ちゃん。」
陸斗は疲労の限界に達していた。
陽葵の写真を見たら急に睡魔が襲ってきた、そのまま寝たらいろんな意味でヤバい、それはわかっていたが。
血塗れのスマホのインジケータがチカチカ光って、そして消えた。
***
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