第175話 プロンプトエンジニア オーロラ嬢
11歳のオーロラ嬢の
何でも答えてくれるコフェンだが、質問が
オーロラはその
本来ならオーロラがコフェンを装備したほうが効率はいいのだろうが、最初に名前をつけた者がマスター登録されて変更できないシステムなのでこれは仕方ない。
11月王国も騒ぎの後はこの製品を
「それにしてもコフェンは賢いのね、オーロラちゃんが聞けば連邦国の魔境の中心部に行く方法とかも簡単に教えてくれるかもね。」
陽葵は
※そこそこ財閥令嬢の陽葵はすっかり忘れていますが、その回答はすでにされています。
ベテラン読者の方はぜひ読み返して探してみてください。
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ここでコフェンの驚くべき性能の一端を紹介する。
まず最大の特徴は、コフェンはこの宇宙全ての情報をホログラム記録するゼロ・ポイントフィールドのプレイヤー、またはリーダライターであるということ。
つまりプロンプトエンジニアの能力次第では「人類未知、未解明」の
また、ゼロ・ポイントフィールドには蟻や細菌が右に曲がった、と言った
その性質上、未来は回答できないが、その時の事象を多く集めれば近未来の予想もかなりの精度ですることは可能。
お天気レーダーでこれまでの雲の動きがわかれば遠くない未来なら、いつ雨が止むのかわかるのと同じである。
例えば、目撃者がいない犯罪でも誰がどのように動いたか、その全てが記録されているため特殊犯罪捜査にも使えることになる。
コフェンの活躍はこの異世界のプロンプトエンジニア、オーロラ嬢にかかっている。
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「コフェン、もうすぐつくのかな?」
陽葵がコフェンに尋ねる。
「最適解、あと10分少々で
オーロラが追加でコフェンに聞く。
「コフェンちゃん、着陸時とその前後、障害になる事象はありませんか?例えば
「最適解、着陸には
聞き方一つでこれだけの情報量の違いが生じるのだ。
プロンプトエンジニアの重要性はここにある。
「コフェンちゃん、仮に護衛の鷹人さんがその人たちを
「最適解、そのグループの目的は鷹人の評価を下げることにあります、
「陽葵さま、着陸地点の変更を
「最適解、ここより北東2.5キロに、もぐらホールディングスのスズラン王国現地事務所があります、その屋上への着陸を推奨します、その際、ご主人様によるスズラン王子への
「陽葵さま、その案でよろしいでしょうか?」オーロラが確認する。
「よきにはからえ。」
出番がなく、まったくいいとこなしの男爵令嬢兼巨大財閥もぐらホールディングス総帥の陽葵は、どこかの時代劇でみた殿様のセリフを言ってみた。
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