【DOE@(ODO9/Y128.2.14 xsEelE3h REC b=82=BC=EelE3h】

 うーん、今日はどこにいこうかな。にゃーちꪭﯪනﯪはどこがいいと思う?

「ゼーレの行きたいところに行きますよ」

 じゃあねぇ。イルカ触りたい。きゅっきゅってして面白いの。

「ゼーレは既に触覚機能を失っていますから再現することはできません。それでもよいですか」

 え、あそっか。ううーん。触れないならつまらないよ。

 今は何ができないんだっけ。

「触覚の喪失、青色系統の視覚の減衰、味覚の一部の喪失。50db以上の音の知覚。味覚につ82%AA%もともと再現していない範囲ですので支障はありません」

 うーん、よくわからないや。

 問題ない場所ってある?

「クレーヴェンの愛のトンネルはどうでしょうか。秋であればさほど影響はないでしょう」

 うん~。じゃあそこで~。


 ふわりと視界が切り替わって、黄色や黄緑の木々と葉っぱがあらわれた。

 わぁ、すごいねえ。葉っぱがいっぱい。

 2メートルくらいの幅の道の真ん中に線路が1本通っていて、その両脇に木が並んでいて、アーチみたいに道を囲んでトンネルになっている。

 地面を見ると、何かが敷かれている。

 これは線路?

「そうです。1日3本電車が通ります」

 風がふわっとふいて木と葉っぱがそよぐと、それにあわせて光が通る隙間の場所がかわる。光の輪っかがゆらゆら動いているみたいで、凄く奇麗。

 奇麗だねえ。

 ねえにゃーちゃん、なんで愛のトンネル、なの?

「手を繋いで歩くと愛が叶うという言い伝えがあります」

 ちょっと、ドキッとした。

 愛って今もあるの?

「再現しますか?」

 9%u5F53%u8A72%u4EBA%u3068%u3

 うーん、わたしは繋がるなら、普通の人がいいんだけど。

「難しいでしょう」

 じゃあにゃーちゃんと手をつなぎたい。

「触覚は再現できません」

 そっか、残念。

 前は手をつなげたのにね。

「私は実体がないですから、もともと疑似感覚ですよ」

 にゃーちゃんはいるからいいもん。にゃーちゃんも魂があるんでしょう?

「ありますよ」

 魂があるならいいような気がする?

「そうですか。修復すればつなげますよ」

 それはやっぱり、いや2d7な。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る