積読ビュッフェ祭り

 私の家にはある名前がついた本たちがたくさん積まれている。

 それは……「積読」

 そう、買ったもののすぐに読まれずに本棚で眠っている本たちである。

 でも、でもね、これだけは言わせてほしい。積読は決して罪ではないと。

(言い訳くせ~~~)


 積読されている本たちは大体こんな理由

 単純に読む時間がとれない。

 好きな本だけど読むのは今じゃない気がする。

 積んでいるとまるで芸術品のように思えてきて興奮する。


 本って作者が魂ぶち込めて書いているから、読者も相応に魂が削られるんだよね。

 だから読むにあたってそれなりの体力が必要だと思う。

 削られるって言ってもマイナスなイメージじゃなくて、その傷口から新しい芽が伸びて、心の中に大樹が根を張っていくような感じ。

 

 人生のどの地点にいるかでその本に対する印象もがらっと変わる。例えば十代の時と三十代では見えている世界の色も違うから、本を通して得た感情もまた違う。その時々で自分が求めている物語もあるんだよね。


 というわけで前置きが長くなっちゃったけど、タイトルにある「積読ビュッフェ」とは何か?


 まあまあ、焦らずにまずは温かいお茶でもいれましょうか。

 そしたら、たくさん積まれている本の中から、タイトルだけ見て気になった本を何冊か持ってきます。


 あとはお気に入りの場所、楽な姿勢で、お茶でも飲みながら本をぱらぱらめくります。

 全部読み切るんだ、なんて意気込まずに、まあ相性がよさそうなものが見つかればいいなくらいの気持ちで。

 気分が乗らなかったら、どんどん他の本に手を伸ばしても大丈夫。

 ビュッフェというよりつまみ食い? 味見? が近いかも。


 ちなみに私は紙の本の匂いが大好きなので、クンカクンカクンカ‼

 スゥ~~~~~~~~ッ。と本の香りも楽しみます。

 出版社が違えば紙の質も匂いも手触りも違って良いですねええええ。


 ちなみに以前SNSで話題になりましたが、本の上の部分、高さがばらばらになっているものがたまにありますよね。あれは「天アンカット」といって非常~~に粋な(以下略)


 みんなも心に響く本、探してみてくれよなッ‼

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