喰いもんを粗末にすな
食事とは何のためにあるか。すなわち餓えを満たすためにある。これは真である。決して紙芝居を見たり鳩に米をやったりというような、しなくても生きてけることではない。食事は、原人、いやそれ以前のダニ、ゴキブリ、アブラムシ、カビ、大腸菌、コケ、草に至る祖先まで共通している普遍的かつ不変的な必須行為であって食事なしでこの世に存在する生き物など存在しない。って言ってるうちによくわかんなくなって「植物に口なぞあるまい。噓をほざくのはよせ。」と
しかしビュッフェはきちんと食物を用意していた。見た目に関してのみ言えば、それは古今東西、和洋折衷の趣きを感じさせる色いろなものがあった。
たとえば春巻があった。大皿に山盛りにされた春巻は如何にも大量生産品という雰囲気があった。わたしは悲しくなった。何と言ってもおばはんたちが蟹に群がっている様子がわたしの悲しみの横溢するところであった。悲哀の
いったいどうすれば好いかしらと苦悩。春巻の中に蟹を詰込み、合体させて蟹を作ればいいのか。あるいは蟹型パンを大量に輸入すればいいのか。
そのとき流れ星が光った。
ある。ひとつだけ解決方法があるっ。
つづく
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