大学内の池
よくある話で、色んな大学には池だったり噴水だったりがあって、そこに飛び込むと留年すると言われている。そんなバカのことを勢いでやる者は賢くないから留年するんだろうと思ってる。
大学の先輩はこんなことを言っていた。
「ここの人工池は、2月にに飛び込むことができれば必ず留年できるよ。」
ここは冬になれば、雪が降る町で人工池は凍る。そんな所に飛び込む様なことをすれば風邪は引き学期末のテストが受けれなくなる。“2月に”ってのが説得力はあると思ってました。
別に曰くつきの池でもないので不可解なことは起きない。ただ、“深夜の池の上には人が立っている姿がある”というウワサはある。
寒い日が続けば“飛び込めば留年する池”は、凍る。そのため、1~2月には池の上に足跡がついている。薄っすらと雪が積もっていれば、何気なく歩いているのだろうと思う足跡が複数見える。
だからこそ、ウワサは本当で、怖いことは無い。実際に冬であれば、池の上に立つことができるのだから。
ただ、
研究で遅くなって冬に池の前を通っても、池の上に人を見ることはなかった。
見ると言っても、せいぜい池ヨコのベンチに腰をかけて、うなだれた人ぐらい。
真冬の深夜に池の前でうなだれているのは、よっぽど落ち込んでいるのだろう。
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