カッとなり受けてしまった勝負事★を目指して初投稿

「先輩、短歌書いたことあったんですか?」

後輩ちゃんが不思議そうな顔で聞いてきた。


「いや、小説もつい最近書いたばかりだったけど、当然、短歌も人生初だな」

「コンテストもあるからって、なんで初めてのをセレクトするかなぁ?」

「ほんと、先輩って常識ぶって非常識ですよね」

しかし、こいつら姉妹は先輩を先輩と思ってないな。


「ほら、ソシャゲで新規イベントとかあったらとりあえず参加するよね。え、しない?」

姉妹揃ったジト目は流石双子でよく似ている。

「それで、先輩が今書いてる短歌って歌集用のじゃないですよね」

確かに、今執筆していたのは部誌の歌集用ではない。

「もう少ししたら応募開始になるコンテスト用だね」


「小説書けないと言いつつ、短歌も無駄に書いているこのムーブはどこから?」

「いや、俺も時々正気に戻ってそう思うんだけど、イベントはやっぱり周回が必要かと……」

「なんだろう、この初心者なのにソシャゲ廃人感、いや、俳人?歌人?」

「先輩、控えめにいってやっぱり馬鹿ですね」



―― 解説 ――


今回の歌集のモチーフとなっている、文芸部 部活日誌(https://kakuyomu.jp/works/16817330655577060433)は元々、KAC2023用の投稿作品から生まれました。

KAC2023の2、5、7回が文芸部ネタです。

また、執筆における愚痴や創作ネタによって文芸部作品は支えられておりますw


なお、KAC2023用の投稿作品777文字✕15作品は以下にまとめてあります。

https://kakuyomu.jp/users/mituha/collections/16817330653961619236

また、それ以外もカクヨム誕生祭2023期間の3月投稿分は777文字制約での31作品となっています。

31文字の制約がかかる短歌はある意味書きやすいのかもしれません。


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