その気なく渋るあなたをむりやりに入れたわたしを褒めてやりたい

「君が入部してくれて本当に助かったんだよ」

部室に備え付けのインスタントコーヒーを少なめに入れて彼の前に置いた。


「人数ギリギリでしたもんね。もっとも、今年もギリギリのままですけど……」

牛乳をたっぷりと継ぎ足して美味しそうに飲んでいる。


文化祭で私たち三年も完全に引退することになる。

「それでも、私が卒業するまでは部として存続できるんだ」


――ありがとう



―― 解説 ――


文芸部 部活日誌 ― はじめに

https://kakuyomu.jp/my/works/16817330655577060433/episodes/16817330655577143410

をモチーフとした短歌になります。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る