第2話 おっさんは 飲みに出るのも 命がけ 何がどうって こんなザマだよ

おっさんは 飲みに出掛けちゃ あれこれと 心配するよ 我が身までもを


一度さぁ 焼酎ボトル 飲み干して 道端で寝て 怒られちゃった


寝たからさぁ 何故か頭は スッキリだ 受け答えなら しっかりしている


ダカラって どうしてそこで 寝てるのか 分からないのは やはり酔いどれ


お巡りさん 四、五人来ては 起こされて   送りますねと 連れて歩いて


そう言えば 飲む前有った 自転車が どこにも無いと ぼやいたりして


思い出す お店の前に 置いたまま アーケードごと シャッター降りてる


自転車がぁ 嘆くおいらに お巡りさん 明日来ましょう 今日は帰ろう?


是非もなし 今日は歩いて 帰ろうか 免許の住所 間違い無いよ


悪いねぇ 済まないねぇと 行きながら 歌い出すのを 止められもせず


お巡りさん 迷惑かけちゃ ダメですと いうからボリューム 落としたりして


引き連れた お巡りさんと 行進だ 思わず軍歌 出てきたりして


陽気だね 月をお供の 帰り道 他にも居るよ お巡りさんだ


酔いどれと おっさんと言う 組み合わせ  案外昔 から有るものよ


李白とか 言う奴井戸の 月を見て 取りに落ちたら 亡くなったとか


似たような 事が有っても 驚かない でも不味いから お巡りさん来た


お巡りさん 何処まで来るのと 聞いたらば 家に着くまで 着いて行くよと


帰り道 思わず歌を 口ずさみ 途中までしか 知らずに止まって


家に着き お巡りさんに ご挨拶 家族と共に 頭下げ下げ


酔っぱらい 家族の心配 ほっといて 独り早くも 高いびきかく

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る