2年 第1学期 9週目・10週目
11月5日
今日は英語のスピーキングテスト!結果は?察して下さい……カチカチの関西弁風の英語しか話せないんだよ。こういった時に臺灣の英語教育レベルの高さを思い知る。発音奇麗な子多いんだよねぇ〜英語が苦手って言ってる子も中に入るんだけど、確実に私より出来る。英語が出来る人心底羨ましいなぁって、こんな時に痛感するよね。
午後からの授業で、統計学のテスト範囲が出たんだけど正直言って絶望感がさらに増したとしか言えない。範囲広すぎて終わる気配がしない。遠い目してたらタイの同志が「一緒に勉強しない?」と誘ってくれたので、日曜日に最後の追い打ちを二人でやろうと決めた。
11月6日
今日のお昼ご飯はクラスのお金――なんていえばいいのかな?各学期ごとにクラスへ少しばかりお金が割り振られるの"
おい!!って突っ込みたくなるし、すごくモヤモヤしてるけど、何て伝えたら良いのか分からなくて結局飲み込む私。もっと上手く会話が出来ればはっきりと伝えられるのかな?上手く言えなくて言いくるめられてるのを日に日に感じる。どうしたら良いんだろうね?
教室で出席番号順に、受け取りに来てもらった後は、みんな各々話しながら食べる途中クラス担任が顔出した時に珈琲を渡す。皆でお腹いっぱい食べてとは言われているけど、珈琲くらいは微々たる差である。途中老師もクラスの幾人かと話しをしていたよ。主にテストとかテストとか……
とりあえずお腹を満たした後は、午後の授業を頑張るぞ!
そして発表されたテスト範囲。一言で表すなら絶望。加えて中間プレゼンもあるので時間が足りないと心の中で私は嘆いた。
11月7日
会計またまた小テスト!自己採点では半々かな?引っ掛けが中々に手ごわい。その後テスト範囲を発表。
もうね1か月前くらいからテスト範囲を教えて欲しい。時間が全然足りない。1週間で全部再復習って無理だよ無理ゲーだ~私以外の時間止まらないかな?そしたら勉強する時間とプレゼン準備する時間確保できるのに……脳が現実逃避を始めた。
11月8日
マーケティング管理の小テスト!結果はお見せ出来ないほど悲惨……
私はバイト中に頭を抱えていた。
「
「
バイト先の老師に愚痴っていたらおやつくれた。母国語英語もしくはめっちゃ中国語出来ます外国人以外の悩みは大抵同じだ。2か国語ダブルパンチの弊害。途中で内容が錯綜して混乱をきたし、どこをやっているのか分からない状態……このままでは中間テストが悲惨な結果を招くのは目に見えている。
(主要な用語を叩き込むしかないかなぁ~徹夜確定)
自然とため息がこぼれたのだった。
11月9日
微積分相変わらず意味が分からない。板書見て首傾げて、教科書見て首をかしげる。
微分って何!微分する必要性は?と去年から幾度となく突っ込んでいるのだが、その答えは永遠に出てこないと思う……あれ?私だけ?
11月10日
今日は知り合いが台北に来るので、台北市内にある教会で落ち合う事になった。
久しぶりにこの教会を訪れたのだが「おお、日本の子じゃない!」ってな感じで覚えられていた。どうしてだろう?
私ってそんなに目立つのだろうか?
11月11日
今日はタイの同志が朝から我が家へ来たよ。一緒に統計学の勉強をするためだ。
タイの同志は教科書を開き、私はとりあえずノートの整理から始める。
途中持ってきてくれたお菓子を食べ、買ってきた珈琲を飲みつつ分からないところを二人であれでもないこれでもないと言いながら解き進めていく、勉強する事、4時間ほど明日の教科は、1つではない……少し遅いお昼を近所で食べた後に解散した。私は家へと戻りあと2教科分のノートを引っ張り出す。ノートを早い段階でまとめておいて良かった。教科書重たすぎて持つのしんどいんだよね。ノートには日本語で意味も書いてあるからこっちの方が復習としてはすんなり入るのだ。夜には寮の方へと帰ったよ。明日の朝8時から渋滞の後でテストなどしたくない。
寮へと戻っても結構遅くまで机にかじりついてたのはご愛嬌だ。
11月12日
「私のテストが悲惨だと空が泣いているのだろうか」
朝から大雨……ものすご~く降っている。
教室に辿り着くとさっさとノートを確認する。教科書は?重たいから持ってきてないよ。今は他の中国語が入ると最低限覚えた内容が頭から溢れ落ちそうなんだもん。だからまとめたノートを読む事に専念する。
結論から言えば死んだ。意味不明だった。
私だけテストの難易度上がってるの?なんでそんなスラスラみんな書いてるの?えっ?2枚目!?あれ?これ漢字なんだっけ〜思い出せない〜
エンドレスに脳内をこれらの言葉が駆け巡る。書けそうなやつは頑張って書いたんだよ!それでもあの長い答案用紙の半分も満たない。泣きたくなる。答案用紙絶対こんなに長くする必要ないよ。ほぼ空白って心苦しいじゃん。私だって出来ることなら空白作りたくないんです。
因みに統計学のテストは、計算できるやつは全部頑張って解いたわ。出来ないやつは何が正解なのかもはや分からない。
意気消沈しながらも副班長のお仕事、点呼表は提出に行く。視界右側の中庭?を眺めれば雨が降り続き、なんならプチ洪水だ。水が……靴浸かるか浸からないくらいに溜まってる。中庭(仮)全部……私の学校はロの形をしてるの。それが縦に伸びてる。都会にある学校は基本的上に高くなるよね。中庭(仮)に水が溜まるという事は小さな池が出来ました状態。裏門は閉まっている。正門と裏門の間には体育館があってそこには廊下が存在しない。ロの形だけど廊下が繋がっている所だけをみるとコの形になる。正門側に行くにはこの池をビチャビチャになって横断するか若しくは大回りするかの2択。無論ビチャビチャは嫌なので、大回り一択である。面倒だったのか靴を片手に持って裸足で横断している人もいる。足濡れた後どうするんだろうタオル持ってるのかな?歩いていると雨のせいで廊下も濡れている。そして私は――
「うぉ」
女子らしからぬ声が出たが、盛大に滑ってとっさに、近くにあった手すりを掴む。
「びっくりした~」
派手に転んでたら服びちょびちょだよそれが阻止できただけでも良かった。
「はぁ~帰って勉強しよう」
この大雨、外で転んで怪我しましたは避けたいので、大人しく寮へと帰る。途中コンビニで夜食を忘れないのが私だ。食べないと空腹で頭に何も入って来なくなるから仕方がない。
11月13日
午前中はバイトしながら空き時間は明日のテスト勉強。今日の教科は個人レポート提出のみなので、テストは無し通常授業だ。めっちゃ有り難い。
11月14日
会計のテスト。臺灣に来て初!初!あの空白の多い解答用紙が結構埋まったの!(全部ではない)
もう一個のテストはねよく分からなかった。私の入ってる知識より難易度高い事を聞かれても中国語で答えられない。その専門的な言い回しは分からないです。口で大回りしていいなら答えられるかもだけど、字にして書くとやっぱり厳しいものがある。
11月15日
マーケテイング管理のテスト死んだ。問題用紙がすべて英語……回答は英語もしくは中国語のどちらでもいいとの事。まずは英語の問題翻訳を頭の中で日本語に訳し、そして回答を日本語で考えて中国語で書く。めっちゃしんどい。英語自体が得意ではない出来てたらアメリカ行ってるよ。脳内が言語パニックになり、自身の日本語を途中から疑う。「これ本当に正しいの?」「あれ〇〇の中国語なんだっけ?」脳内自動翻訳機マジで欲しい。問題の意味を正しく理解していないと答えが書けない。
因みにテスト終わった後に何人かも「何故英語」と呟いていたから苦手な人からしたら何のテストを受けているのか本当に分からないよね。自分が出来るから他も出来るなんて考え捨てた方が良いと思う。出来ないから学校で学んでるのに……聞く人が聞けば言い訳って言うんだろうけど、専門分野を勉強しているのか英語を勉強しているのか分からないって思ってる人は台湾の子にもいると思う。必須科目で選べないからそれを取るしかないけど、どれか選べるのならみんな母国語で教えてくれる方取るしね。自主的に取って英語なら誰も何も思わない。強制的に英語は違うのでは?と最近思う。国際的にもやっていけるようにって言うのは理解出来るんだよ。台湾は小さな国で、海外に出るにはやはり語学に強く無いと厳しいものがある。私が思ったのは母国語では無い分みんな自主的に勉強しなければならないそうするとやはりどこか不完全になる。それは学べたと言って良いのだろうか?って、私は台湾に来たから中国語、時には台湾語でこの分野を学ぶ事を受け入れている。その分自身の分かる言葉で予習復習をしている。けれど母国語で学ぶ気でいるのに英語でやるって言われたらそりゃ戸惑う。外国から来た教授とかなら可能性はあるだろうって思うけど、自国出身の海外留学経験あるってだけだからね。たまに思うんだ。出来る人は出来ない人の気持ちが理解できない。初めはみんな出来ないから始まってる個人に差が出来るのは仕方が無い。それを学ぶ為の学校で失敗も経験だし、それこそ初心に戻るって意味もあるのでは?って、私は出来ていた事が言葉1つ違うだけで何も出来なくなるっていうのをこの1年半、何度も悔しい思いしてるから余計に疑問や不安に感じるのかな?って考えれば考えるほどネガティブな方向にいくから怖い。今は出来る事やれる事コツコツやるしか私に残された道は無いんだけどね。やっぱり青い猫型ロボット欲しい。
「はぁ〜帰ったら甘い物でも食べよ」
11月16日
微分~微分~意味が分からない。
斜め向かいの席で項垂れている見慣れた背中発見!勿論
開始10分くらいでこうなったので、心の中で「
私もやばいけど、解けそうな問題もあるので、とりあえずその一問に集中する。こうなったら消去法よ。分かるやつに時間をかけるわ。1年の時より難易度が上がって見えるのは気のせいだと思い込んで、黙々とペンを動かした。
教室を出るころには生気をすべて吸い取られた屍の様になってたけどね。
11月17日
テスト終わった!休みだ!の晴れ晴れとっした気分とは真反対の大雨――
昨日のうちに林口へ戻って来たけど、ここは元々湿気が多い所。雨だとその倍湿度が増す。既に朝回した除湿器は教会からお昼休憩中戻ってきたところで、一度水を捨てる。再度除湿器回して午後もう一度教会行く前にまた水を捨てるという……一日に数回水を捨てる。雨降ってくれた方が、断水の心配しなくていいから嬉しいけど、こうも続くと気が滅入る。出かけてもズボンはぐしょぐしょになるし、靴も結構すぐにダメになる。もはや長靴かサンダルの方が良いってレベルの雨。
「臺灣一年中雨降ってるよなぁ」
こんなイメージが私に定着するくらい。今年の台北雨の日が多かった。
11月18日
今日も今日とて雨。
気分転換の散歩に、雨に濡れないマンション地下へ。スーパーとか小さいお店がいくつかあるよ。臺灣はマンションの1階とか地下にお店がある複合型マンションが多い。日本みたいにマンションはマンションって所はむしろ少ないイメージかな?私が今いるところも1階ぐるっと一周すればコンビニ数件にファーストフード、食事処、電化製品店、コンビニカット屋(日本で言う1000円カットとかの散髪屋さん)、塾にコインランドリーとか色々あるんだよ。加えて地下にスーパーと家具やとかもあるから割と規模が多い。
台北市内でも
スーパーを意味もなく徘徊し、おやつのストックとテスト頑張ったご褒美にケーキ買って帰宅した。
台風の時も思ったけど、雨に濡れず買い物行けるのは本当に便利だ。
明日から頑張るぞ!
私の台湾留学日記 〜外国は異世界だった〜 桜月 雪 @yozakura_yue
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