2年 第1学期 7週目
10月22日
「眠い……あと痛い」
体は眠いと訴えているのだが、口周りが痛すぎてそれどころではない。
虫歯?と思い鏡で見てみたが、どうも違う気がする。若干歯茎とほっぺたが腫れているからだ。
因みにこの日どうやって一日過ごしたのかあまり覚えていない。ただ痛みをどうやり過ごすかだけを考えていた。病院行かないのか?ってこの辺の病院が分からないんだよね。口の中だと歯医者でしょ?知らないところって怖いじゃん……何を子供みたいなことをって言った人歯医者苦手な人は多いからね。異国だと怖さ倍増なんだよ。
10月23日
バイト中、
お昼、通常ならごはんだ~なんだけど、今日は企業管理科の班長副班長会議なので、会議室となる教室へ向かう。お弁当は学科から支給されるんだよね。会議してると買いに行く時間無くなるからなんだよ。有難いよね。
で、会議が始まったんだけど、案の定我がクラスは私一人。
今日会議の内容はまとめてからクラスに伝えるとして、放課後
歯医者の入り口の前に立っているんだけど、開いてる?って問いたくなるほど、薄暗い店内。私と
(暗いよ。暗すぎる。歯医者だよね。もっと明るくしてよ)
出てきた歯医者のお医者さんも院内の雰囲気にマッチしたかのように暗く感じる。
見てもらうだけ見て退散しようと心に固く近い、見てもらった結果が、虫歯ではなく親知らずだとさ。親知らずって痛いんだねと人生初体験……抜くかい?と聞かれたが、恐怖心しかないので、大丈夫ですと言い。痛み止めだけ処方してもらった。付き添いに来てくれていた
因みに親知らずの中国語は
10月24日
まだ口の痛みは残るものの何とか痛み止めでやり過ごせる感じだ。今日の体育はいつもより少しスローテンポで走っていたが、みんなが歩いているようなスピードなので、待っている間に所休憩を挟む。
体育の後に、会計の小テストがあったのだが、前回の復習も兼ねての物だったので、予想以上にいい点数だった。小躍りしたいくらい喜んでいたのだが、教室でそんな事は出来ないので、
10月25日
バスがあと少しで行ってしまうところだった。5メートル手前からバスの影が見えて全力疾走した私。間に合った偉い!と褒めたいのだが、激しく動いたせいで、バス内で口の痛みと戦う羽目になった。飲食禁止なので、降りるまで水飲めないのである。薬飲むのはいいのかダメなのかが自国の人間じゃないので分からないのが難点だなぁって思うよ。
10月26日
まだ若干痛むが今日は微積分を終わらせたらすぐ家に帰ろうと思う。テスト前だから勉強したいのもあるけど、歯が痛すぎてあまり寝むれてないからお昼寝したいのが本音だったりする。
終わらせて家に帰る前にスーパー寄って豆腐とか柔らかめの食材を買った。腫れが収まるまで硬いものが噛めそうにない辛い。なので、お腹いっぱい食べられないからなのかここ数日お腹は鳴りっぱなしである。ヨーグルトとかすりおろし林檎とかバナナと豆腐にはとてもお世話になった。ご飯はおかゆとかリゾット系の柔らかいものばかり食べてたよ。夏みたいに暑い所でお粥は中々の苦行だった。
10月27日
教会へ行った時に林口のこの辺に歯医者無いのか尋ねたらまさかの結構な距離を歩くかバスに乗っていくかの所にしかないと言われた。しかも平日だけなので祝日は開いていないとこが多いらしい。痛み止めがそろそろ切れるんだけど、中々に収まってくれないからどうしようかと考える。
「宿舎で誰か良いとこ知ってないかなぁ~」
そう思いつつ今日も柔らかいものを流し込むように食べて、復習で気を紛らわした。
10月28日
マンションの水が止まった。
私が留学に来る前後あたりから林口は開発中の場所で、新しいビルが建設中だったり、教会の近くにテレビ会社を作っている話や大型ショッピングモールを作る話などが出てはいるが、まだまだ台北都心部に比べれば、人が少ないのだ。臺灣は雨の多い国だけど、暑さもすごいので、雨があまり降らない時期だと、水が供給出来なくなるとかで、台北で水を止めるわけにもいかず、まだまだ田舎の林口の水を止めるのだ。それもほぼ1日から2日間。その間みんな溜めた水を使うか台北へと非難するかのどちらかの選択肢を取る人が多い。私は宿舎へ行くという選択肢があるので、早々と台北へと戻った。全部止めなくてもいいじゃん!って昨日何人かの人と話してたんだけど、こっちに住んでる人間からしたら生活に支障が出るから困るんだけどね。お願いだから雨は程よく降ってほしいと願わずにはいられなかった。
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