私の台湾留学日記 〜外国は異世界だった〜

1年 第2学期 11週目

　4月30日

　バーン！！！

「何事！？」

　明け方4時、せめて仮眠だけでもと、布団に入ったのが1時間前、大きな爆発音が聞こえ身を起こす……というより飛び起きた。

　夜の静寂感からの聞こえる激しい雨音

「今の雷かぁ～びっくりした～」

　臺灣の雷かなり音が大きい。本当にびっくりした。この音は正直に言って心臓に悪いよ。2段ベットの下で寝ている同室の子の起きた気配はない――慣れてるってことかな？

　まだ横になれるといそいそと布団をかぶり直したが、結局眠れずじまいでつらい……

　5月1日

「暑い。気温35度。もう夏じゃん！」

　学校から寮に戻り軽く夕飯を食べて、Skypeを起動する。

　ログインしているメンバーから通話に足していく。因みに夢玲（Mèng líng）は会議には参加しないからあとで内容教えてとの事。彼女は平行線をたどる話し合いが時間の無駄だから嫌いなのだとか。気持ちは分かるけど、その事に良く思わない子はやっぱりいるわけで、難しい。すでに約束の時間が30分以上も過ぎた。参加しない彼女を覗いて一人がそろわない。そうリーダーの志豪（Zhì háo）。とりあえず待ちながらみんながどの方向性にしたいか話していく、すると私の携帯が鳴った。相手は言わずも志豪（Zhì háo）である。

「阿媽（a má）遅れるから先に話しといて」

　みたいなことだけ言うと、電話を切られてた。いや待て呼び方！

　遅れるう事をみんなに言うと、1学期に志豪（Zhì háo）と組んだことのある雅惠（Yǎhuì）達が、前もそうだったという。「え、何やってるの？遅刻常習犯？」っと思わなくもないが、気を取り直して、話し合い続行。ある程度方向性が見えてきたころ志豪（Zhì háo）が入って来た。因みに1時間半の遅刻です。そして一言目が――

「どこまで話したの？」である。

「まずは、「遅れてごめんなさい」でしょうが！」っと突っ込みたい私、ある程度の内容を話すと、「それは面白くないと思う。」と言い出す。そして、全く違う内容の物を言い出したのだ。

（待って待て、先週これどうかなって言ったの自分じゃん）

　私は頭を抱えた。顔は見えないけど、一部やっぱり怒ってる雰囲気を感じる。気が付いたんだけどなんで私が、会議の進行回してるんだろう？絶賛片言異国語なんだけどなぁ～しかもその後2時間志豪（Zhì háo）は我々を離さない。正直言おう他にもすることが沢山あるのだ。だから私は仕方なくこう言った。

「餵（Wèi），總之（zǒngzhī）先（xiān）整理（zhěnglǐ）志豪（ zhì háo）想做（xiǎngzuò）什麼（shénme）在說吧（zàishuōba）。你說的（Nǐshuōde）跟你（gēn nǐ）一開始（yīkāishǐ）說的（shuō de）不一樣（bùyīyàng），只麼（zhǐ me）可能（kěnéng）得到（dédào）意見（yìjiàn），對吧（duì ba）？時間（Shíjiān）不早了（bù zǎole），大家也（dàjiā yě）還有事（hái yǒushì），今天（jīntiān）解散吧（jiěsàn ba）【ねぇ、志豪（Zhì háo）が何をしたいのかとりあえずまとまってから言いなよ。初めに言ってたことと違う事言ったって意見が出るわけないでしょ？もう遅いしみんなもやることあるだろうし、いったん解散にしよ】」

　それに乗ったのは、他のメンバーだ。一人暮らし知る人もいれば、実家から通っている子もいる。他の人の迷惑も考えないといけない。何かあれば、明日学校でと言って会議を強制終了させた。

　正直に言おう疲れた。本当に疲れたよ。

　5月2日

　体育で１００ｍ走を走った。体動かせるの楽しい。

　因みに昨日の会議の内容をざっくり夢玲（Mèng líng）に伝えると

「だから話し合い嫌なんだよね」

　の一言。ですがお嬢さん。あなたの行動を良く思わない人もいるという事を忘れずに……

　いろんなものに挟まれて、結構疲れた。

　それにしても暑いので、学食にある飲み物屋さんへ、臺灣はこういった飲み物専門店が充実していて嬉しい！

　私は蜂蜜紅茶を頼んでみた。気になっていたので、因みに蜂蜜増しで入れて貰った。すごく美味しい。

　臺灣は飲み物を頼むときに、甘さや氷の有り無しを選べる。だからみんな注文が違うのだ。飲みたいものを頼んで

　無糖（Wú táng）【砂糖なし】

　微糖（Wēi táng）【微糖、砂糖30％程度】

　半糖（Bàn táng）【砂糖50％】

　少糖（Shǎo táng）【砂糖70％】

　正常（Zhèngcháng）【お店にとっての普通だからものによっては甘い】

　から1つ選んでね。その後

　去冰（Qù bīng）【氷なし】

　微冰（Wēi bīng）【氷少し】

　半冰（Bàn bīng）【氷半分】

　少冰（Shǎo bīng）【氷少なめ】

　正常（Zhèngcháng）【氷あり】

　溫（Wēn）【ぬるめ】

　熱（Rè）【熱い】

　を定員に伝える。今回私は、「蜂蜜紅茶、蜂蜜多め、氷なし」を注文したいので、店員に「蜂蜜（Fēngmì）紅茶（hóngchá）、蜂蜜（fēngmì）多一點（duō yīdiǎn）、去冰（qù bīng）」って言ったよ。

　もし台湾で飲み物を購入する際は、

　1，飲みたい商品を伝えて　2，甘さを伝えて　3，氷有り無しを伝えてね。

　これで君も上級者だ！

　甘いものが何故か荒んでいる私の心を癒してくれる～

　5月3日

　日本は連（・）休（・）、私は学（・）校（・）。

　辛いよね。休みたいよね。

　改めて思う日本って祝日多いよね。羨ましい。

　5月4日

　微積分一時間半の自習！やった～心の中で万歳しまくってたよ！だってこの間の授業の所すらまだ復習が追い付いていない。進むスピードが速い。これがさ日本語なら良いんだけど、異国語しかも微積分は英語の教科書に中国語での授業だからどっちの言葉でも詰まるしで、理解に時間がかかるというのも一つあるかな？因みに自習の理由が、老師（Lǎoshī）用事あるんだって。で、空いた時間は、私の復習に割り当てれるわけもなく、プレゼンの内容について詰めることになったが、どんな方向性の企画を作りたいのかいまいち分からず、一部が口論見たくなってる。私とタイの同志は二人端っこでそれを眺めていた。早すぎてさ会話についていけない。この空気で、今の意味って何？なんて聞けるわけがないので、異世界人たちは空気となり壁となりただ終わるのを待つしかなかった。　

　結局何をするのかあんまり決まって無いみたいで、仕事割り振ったら伝えると私たちは言われた。

　復習したかったなぁ～はぁ～

　5月5日

　こどもの日だね～私にとっては妹の誕生日だけど、今回もビデオ動画レターでお祝いだよ！

　日本に帰るときにプレゼントは持って帰るんだ～

　5月6日

　今日は寮で同室の先輩の卒業課題である。卒業コンサートなんだ！

　先輩は私とは違う学校なんだけど、音楽科なんだ。自分で作曲したものだったりをこの最後の発表会でお披露目する。素人から見れば普通に音楽会。

　先輩は同級生や交流会の楽器が出来る人たちと演奏をしていたよ。どれもすごく優しい音色で気持ちが温かくなったよ。その後寮に戻った先輩をみんなでケーキ食べながら成功おめでとうの会をやった。先輩嬉しそうだったよ。自分に出来ないこと出来る人って素直にすごいなぁって思うよね～

　こんな特技が何もない私なので素直にすごいとしか言いようがない。

　私は今出来る最大限の事を……取りあえず、プレゼンの資料集めかな――なんでだろう急に身体が鉛脳様に重たくなった。

（並行して授業の予習復習しないと期末テスト死ぬしなぁ～）

　どんどん気が重たくなる。はぁ～癒しが欲しい。切実に――