第2話 冒険者ギルドへ
真人は冒険者ギルドに入ると、屈強な戦士達に自分の仕立てた装備を使って欲しいと懇願した。
「お兄さん達、僕に装備を作らせてくれませんか？」
「なんだこのガキは。お前みたいな奴に装備なんて作れるわけないだろ」
「そんなこと言わずにお願いしますよ」
真人は食い下がったが、相手は聞く耳を持たなかった。しかしその時、真人のことを気に入った人物が一人いた。
「おい小僧、なかなか面白いこと言うじゃねえか。俺はガルダっていうんだ。その話乗ったぜ。俺たちに装備を作ってくれ」
「本当ですか！？ありがとうございます！じゃあ早速ですけど、こちらに来てください」
こうして、真人のガルダたちの装備作りが始まった。真人はガルダたちに採寸をし、デザインを考えた。
デザインはシンプルで機能性を重視したものにしよう。ガルダたちは前衛職なので、軽装の方が動きやすいはずだ。
俺はガルダたちにあったサイズの服を仕立て、それを着てもらった。
ガルダは、筋肉質の体型をしている。
顔つきもワイルドな感じだ。
身長は180cmくらいだろうか。
俺は、ガルダにぴったり合うような、 レザーアーマーを仕立てた。
「似合ってますね」
「おう、悪くねぇな」
ガルダは満足げだった。
「それでは、この装備はいくらになりますか？僕は、冒険者の装備を作るのは初めてなので、相場がわからなくて……」
「そうだなぁ……。まあ、5000ゴールドってところかな」
「わかりました！それで大丈夫ですよ」
「よし！じゃあ決まりだな」
俺は、ガルダたちに武器と防具を渡すと、 代金を受け取った。
「まいどありー！これからもご贔屓にして下さいね」
俺は、そう言ってその場を去った。
「さてと……、今日はもう遅いから宿に帰るとするか」
俺は、宿屋に戻ると、眠りについた。
翌朝、俺は目を覚まし、朝食を済ませた後、 ギルドに向かった。
すると、昨日のガルダのことを聞きつけた戦士達からいきなり装備を作ってくれと懇願された。「お兄さん、私達の装備を仕立てて欲しいのだけど、どうかしら？」
「もちろん引き受けるよ」
「あら、嬉しいわ。私はレイナっていうの。よろしく頼むわ」
彼女は、金髪ロングヘアでスタイルが良く、顔立ちも整っていた。身長は160cmほどで、年齢は18歳くらいだろう。
「ああ、こちらこそよろしく。君にピッタリの装備を作ってみせるよ」
俺は彼女に剣の鞘を仕立て、剣を渡した。剣を抜いた彼女の表情はとても嬉しそうなものだった。
「すごいじゃない！こんな素晴らしい剣を仕立ててくれるなんて！これは、あなたの最高傑作になるんじゃないかしら。あなたの名前は何というの？」
「俺の名前は、真人だ。君の期待に応えられるよう頑張るよ。また来てくれ」
俺の言葉を聞くと、彼女は笑顔で言った。
「えぇ、必ず来るわ。楽しみにしているのだから。それじゃあ、また会いましょう」
それからというもの、俺は毎日のように冒険者から装備の依頼を受けた。みんな喜んでくれたので、仕立て屋としての仕事が楽しくなってきた。
そんなある日、俺は、ある依頼を受けることになった。
それは、オーク討伐のクエストだ。
何故オーク討伐をするのかと言うと、装備にうってつけの素材が手に入るということだった。
だが、真人はまったく戦えない。
困り果てたところアリアがギルドに入ってきた。
「あれ？この間のお兄さん。何してるのこんなところで」
「いや、実は装備を仕立てたいんだけどクエストに行ける力なんてないからどうしたらいいかわかんなくって。」
「なるほどね。わかった！じゃあ私が協力してあげる」
「え！？本当にいいんですか？」
「うん、その代わり私にも装備品作ってね。」
「ありがとうございます！是非お願いします！」
アリアは微笑むと、真人にこう告げた。
「じゃあ早速行こっか！オークの生息地はここから近いところにあるの。」
そして、二人は、オークの生息する森へと向かった。
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