第2話 国語辞典
認知症の祖父が古い国語辞典をくれた。
もう、ほとんど消えたからと。
開くと細かい文字で埋まっている。
首を傾げながらも受け取った。
不思議なことに、調べても無かった単語が、次には見つかったりした。
時々、辞典の項目が減っている。
空白の部分に何が書いてあったのかはわからない。
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