序章2 女騎士編
女騎士とは
シュートラント大帝国では、変わった役職があった。
『女騎士』という役職である。
これは、女の身でありながら騎士、という意味ではない。
皇后陛下に仕えた女の騎士、という意味である。
*
巨大な大陸の名前は、『ハーフン大陸』。
人間の住む大陸である。
そして、この大陸を全て支配しているのが、シュートラント大帝国。
現在では、ウー大陸も支配し、世界征服を成し遂げた巨大な帝国だ。
全てを支配すれば、全てが平和になり、笑顔に満ち溢れる。――訳がなかった。
シュートラント大帝国では、毎日のように『思想の混乱』が起きていた。戦争が終わる前から、ずっと数多の主張が飛び交い、内側で争いが頻発している。
紛争にこそ発展していないが、その争いは人間の醜さを余すことなく表したかのようであった。
最たる例が、『男女』という性別一つに対する主張。
大帝国には、『男の国体、皇帝』と『女の国体、
この両者は、従える近衛兵が、男と女に分かれている。
その下には、混合の兵隊達と、男女に分かれた兵士が大勢いる。
兵が分かれてるように、国民も分かれており、分断が生じているのであった。
思想の混乱の表れである。
両陛下は分断した国民を束ねようと、非常に困惑していた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます