第472話 【完】わたくし死亡フラグは回避できていたようである

「あぁ、良かったっ!間に合ったみたいですねフランお嬢様っ!!メイさんに何かされてませんかっ!?大丈夫ですかっ!?」

「フランお嬢様ぁぁぁあああっ!!フランお嬢様フランお嬢様フランお嬢様っ!!」

「お身体はっ!お身体は大丈夫なのですかっ!?」


そしてわたくしの部屋へと次々と入ってくるブラック・ローズの面々達は皆私の身体心配をしてくれる。


その面々は皆涙を流していた。


そしてわたくしは気付く。


わたくし一人いなくなる程度と思っていたわたくし自身が、ブラック・ローズのルールを破っていた事に。


わたくしがブラック・ローズのメンバーの内誰か一人でも欠ければ、悲しむのと同じようにわたくしがいなくなればブラック・ローズのメンバーが悲しむという事に。


「ご、ごめんなさい………皆様、わたくしの自分勝手でご心配をお掛けしてしまって、本当にごめんなさい」


その事に気付いたわたくしは、あふれ出る涙を止める事もせずただただ頭を下げて謝罪の言葉を口にする。


「ああ、まったくだな」

「少しは反省しやがれ」

「フラン様の意識が戻り、本当に良かったですっ!」

「体調も万全………とはいかないものの峠は越えたみたいですね。安心したら眩暈がしてきました」

「本当に、本当の本当に良かった………」

「フン、しつこいババァだな全く。心配させやがって」


そしてブラック・ローズの跡に続くようにメインキャラクター達とわたくし唯一の友達二人は入ってくると各々言いたいことを口にしていく。


皆溜まっていた物があったのだろう。


少しばかり失礼な事を言われてもわたくしの禊として受け入れましょう。


それ程の器はわたくしございましてよ。


しかし、ババアという言葉が聞こえたのは気のせいでしょうか?こればっかりは後でお仕置きが必要だとわたくし思いますの。


そんなこんなで皆泣きながらも和気あいあいとしたり、五年も意識が無かったことにビックリしたりとしていたその時、わたくしはある事に気付き悲鳴を上げてしまう。


そして皆一様に心配げな表情と視線でこちらを向き、何事かとわたくしの次の言葉を、聞き逃すまいと静かに待ってくれている。


「わ、わたくしの胸が………」

「「「「「胸が………?」」」」」

「成長しておりませんわぁぁぁあああああっ!!!!」


そしてこの日一番の絶叫がドミナリア邸に響き渡るのであった。







そしてわたくしは、五年も経っているという事はいつの間にかわたくし死亡フラグは回避できていたようである、と後日気付くのであった。











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誤字脱字報告ありがとうございますっ!

作品フォローありがとうございますっ!

星評価ありがとうございますっ!



皆様、ここまで読んで頂き本当にありがとうございましたっ!!いろいろな事がありましたが、無事完結までたどり着けることが出来ました。


これも全て皆様のお陰でございます。

本当にありがとうございましたっ!


そして、この作品を読んで面白かったという方はブックマークと星評価、レビューをしていただけますととても嬉しく思いますっ!!


とにもかくにも、ありがとうございましたっ!!!!


 最後に宣伝でございます。


【完結済み】

タイトル

転生したら悪役領主として主要キャラ達から殺されるキャラクターだった為、主人公達とは関わりたくないので領地を立て直してスローライフを極め領地に籠りたい。


キャッチコピー

死亡フラグだらけ?なら大人しく領地でスローライフを目指します。



あらすじ

ゲームの噛ませ犬である悪役キャラに転生した主人公は、死亡フラグだらけの主要キャラたちといれば死亡フラグを回収されかねないと怯えていた。


 そんな時ゲームのストーリー通り両親が死亡し、そのまま家督を引き継ぐことになったので領地を立て直し、主要キャラたちからフェードアウトしつつスローライフを目指す事にする。



 何卒宜しくお願い致します。(*'▽')ノ

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