第248話 セクハラですわっ!!痴漢ですわっ!!
「な、何でノアさm───」
「俺もいるから忘れんじゃねぇぞ」
「ひゃぁっ!?な、なななっ、なんでレオまでここにいるんですのっ!?そして気配を消して背後からレディーに抱きつくのは金輪際お辞めなさいっ!!」
そして麦藁帽子を拾ってくれたのはノア様であり何でここにいるのか問おうとしたその時、何者かにわたくしの背後から抱き着かれ、思わず飛び上がってしまう程驚いてしまう。
そもそも女性に背後から抱き着く等ただのセクハラですわっ!!痴漢ですわっ!!そんな事をする方はビンタをされても仕方ないとわたくしは思いますのっ!!
そして手首のスナップを聞かせて扇子を痴漢野郎の右頬へ一撃入れてやろうとしたのだが聴こえて来る音は本来聞きたかった頬を打ち抜く軽快な音では無く、金属と金属がぶつかり合う様な高い音が鳴り響き、そこに火花が散る。
「ぐぬぬぬぬ………」
「あの頃の俺と同じだと思っていたら痛い目見るぜ?俺だって成長してんだからな」
わたくしの一撃を受け止め、鍔迫り合いをしながら自信満々に、俺は成長した宣言をしてくる
「まるで成長した所を見てほしい、褒めて欲しいと言っている見たいですわねっ!」
「ち、ちちちっ、違うっ───」
「隙あり、ですわ。まだまだ修行が足りないんでは無くて?」
そしてレオはわたくしの言葉に目で分かるほど、案の定狼狽し始めた為その隙にレオの脳天へ扇子を叩き落とす。
わたくしの言葉を否定したくなる程、忌み嫌うドミナリア家であるわたくしに褒めてもらいたく無いという事は理解しておりますわ。
ゲームの知識を持っているという圧倒的なアドバンテージを持っているわたくしに挑んでくる等片腹痛いですわっ!オホホホホっ!
「痛ぅーっ!!ひ、卑怯だろさっきのはっ!?」
「これが命のやり取りで無くて良かったですわね」
全くである。
弛んでましてよレオさん。
「流石フラン様ですっ!!」
「かっこよかったですわっ!フラン様っ!」
「素敵ですフラン様っ!」
「わわっ!?シャルロッテさんにミシェル様、それにリリアナ様までっ!?どうしてここにいるのですかっ!?」
レオの、わたくしからのロジックハラスメントにより悔しがる表情を目に焼き付け、その表情を思い出しながら晩御飯を美味しく頂こうと思っていたその時、三名もの美女から黄色い声と共に抱きつかれてしまう。
まぁ、良いんですのよ?皆まで言わなくても。
わたくしだけ省かれているという事ですわよね。
ノア様やレオ、シャルロッテさん達ならまだしもミシェル様とリリアナ様までいるとなると話は変わってきましてよ。
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