第107話 全くっ! このっ! 何くそっ!
そしてダメ押しに泣き黒子と胸の谷間の黒子もその半端ない色気をさらに強調させているので並みの男性であれば間違いなく耐えられないであろう。
まぁ、それでもわたくしの本気を出した色気には少し届かないのですが。
「それでは健闘を祈りますわ」
「はいっ!! フランお嬢様っ!!」
◆
さて、(有)死亡フラグ製造会社の社員と社長達から逃げ出す事に成功し、ブラックローズの奴隷娘達に会う事が出来たわたくしは残された自由な時間を使いこの武闘大会を存分に楽しんでやる事にする。
因みに今日はメイ、ウル、アンナと側仕えも全員いる為普段の労いも込めて四人で遊び倒してみせますわ。
と、いうよりこの様にまるで歳相応の様に遊ぶというのが今世では初めてである為今からもうその事を想像するだけで楽しくて仕方ない。
まぁ女性として女の子達と遊ぶというのは前世でも経験は無いのだが、それも込みで楽しみである。
「それではこの屋台をまず食べ尽くしてやりますわよっ! メイっ! ウルっ! アンナっ!!」
「フランお嬢様、あの焼きそばという物を食べましょうっ!」
「はいっ! はいっ! 私はあのチョコバナナを欲しておりますっ!」
「全く、フランお嬢様もメイもウルも子供じゃないんですから。 あ、私は綿菓子を買わせて頂きますので寄ってもらっても良いですか?」
「メイもウルもアンナもブラックローズが出している出店の商品ばかりではないですか。わたくしはこの肉串を頂きますわっ!!」
そして当然我がブラックローズも活動経費を稼ぐために、更にブラックローズが作る物を広める場としても複数の店舗をジュレミアを使いねじ込んでもらっている。
それにしても全く、ここまで来てブラックローズの出している出店の物を欲するなんて、毎日食べているでしょうに。
むっ、この肉硬くて嚙み切れないですわね。
ムグムグむぐむぐムグムグむぐむぐムグムグむぐむぐムグムグむぐむぐムグムグむぐむぐムグムグむぐむぐ。
嚙み切れないですわねっ!! 全くっ! このっ! 何くそっ!
「だってお嬢様、ブラックローズの出店で販売している食べ物の方が圧倒的に美味しいですもん、ムグムグ」
「失礼ですがフランお嬢様、そもそもチョコとバナナのゴールデンコンビに勝てる物などありません。むぐむぐ」
「ブラックローズで作られる食べ物を食べてしまったらもう他の物は食べれなくなってしまいますね。 そんな料理を私達は朝昼晩と毎日食べておりますので。 そもそもソースにマヨネーズ、味噌に醤油、フワッフワの白パンに柔らかな熟成肉、そしてうどんに蕎麦、ラーメンなどなど、知ってしまったらもう知らなかったあの頃の食生活には戻れませんね」
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