第12話 ただ喋るだけで
武器屋を出てから、バルバラの後について行った。
少し街の
紅茶という飲み物がイルバニア王国では良く飲まれているそうで、それを注文した。
やはりバルバラは美人だ。今日は修道服姿で
そういえば日本では若い女性と接する機会なんてほとんどなかった。そう自覚すると何だか
「まずは私たちの都合でこちらの世界に召喚したことをお
そう言ってバルバラは深く長くお辞儀した。
「こちらの世界って、ここは海の向こうじゃないのか。」
カツヤには地球とか世界の
「私にも
バルバラは説明した。
「よくわからないしお詫びされることなのかも知れないけど、召喚してもらったことには
カツヤは自然な笑顔を浮かべていた。こんな風に誰かと話しをすることができている自分に驚いていた。
よくよく考えてみると、
それからバルバラが現在のイルバニア王国の状況を説明してくれた。
魔物の発生がおよそ三年後と予言されている魔王の誕生に向けて増えていること。まだ
教会では騎士や冒険者の回復にあたっているが、街の住民の不安も刻一刻と増している。
そんな時、バルバラが
ハーデスとヘルセポネが勇者の魔物討伐に協力してくれるそうなので、実践経験を積んでどれくらい強くなれるのか楽しみであった。
カツヤは目の前のバルバラのことが気になっていた。
バルバラを目の前にして
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