1つ目の世界
1話 Break the eggs immediately in a frying pan to make fried eggs.
男たちの死体を前にしながらどうしようかと考える。私の力を使えば消すこともできなくはないだろうが、まだ難易度が高い。
私はずっと様々な世界を渡り歩いてきた。この世界で「声」が教えてくれたのは「企業の重役を暗殺しろ」ということだった。
私はその企業に潜入することには成功したものの、未だにアクションを起こせずにいた。そのせいで嗅ぎ付けられたというわけである。
ならば全面戦争ということに……。
私の力でならきっと1対100でも勝てる可能性はある。だが相手だって能力を持っている。ならばそういうわけにもいかないだろう。
とにかく死体は地下室に入れておくことにした。どうせすぐにこの世界からは去るのだからどうでもいい。
私は重役の殺害へアクションを起こすことにした。まずは企業に潜入しなければ。
だが家でご飯を食べないといけないので企業の排気口に私を出現させておくことにした。観測されないならば二人で同時に作業する事ができる。
家にいる私は料理を始めた。フライパンに直に卵を割って目玉焼きを作る。もう片方は内部のカメラをハッキングすることにした。
ハッキングされた事実が誰にもわからないのならば観測されたことにはならない。私の技術なら、少々時間はかかるものの遂行することはできる。
朝ごはんを作り終わった頃、ハッキングが完了した。内部を見てみると、まだ朝早いためかあまり人は来ていないようだった。
醤油をかけた目玉焼きと、白米。そして味噌汁。最後にヨーグルト。和洋入り交じるこの朝食が私は好きだ。
たまに腹を下すことがあるが。
数分立つとあまり多くなかった朝食はすぐに食べ終わった。では、仕事の時間だ。
存在を企業側に固定させる必要はまだない。とりあえずは重役の部屋に潜むのが手っ取り早いだろう。
朝ということなので警備も少なく、あっさりと侵入できた。
部屋で数分立つと、男のものと思われる足音が近づいてきた。銃のセーフティーを外す。
私は入ってきた男に銃を突きつけて、発砲した。
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