第13話 ゆるキャラ運動会
下手なごまかしは、もう通用しないだろう。菊川は、隠し事はやめることにした。
「社長、わが社のネットマネーのシステムについてのクレームにこたえるためチェックシステムを調べていたんですが…、このGコマンドっていったいなんですか。」
灰田は、一体何のことだというように最初は首を傾げた。
「…ですから、チェックリストを呼び出してからGコマンドを使うと個人情報が画面に表示されるのはどういう理由かとお聞きしているんです。」
すると灰田は静かに菊川の目を見て、唇をかみしめると、社内電話で、サーバー室のメンテナンス班を呼び出した。
神妙な顔をして、三人の男がはいってきた。灰田の顔色は淀んで、伏し目がちになっていった。背が高くマッチョな男たちが四人そろって、黙ったまま菊川の前に並んだ。流石の菊川も、無言の威圧感に押されるように後ずさりするしかなかった。
「…あ、あの…。」
菊川がどうしたらいいのか言葉に詰まっていると、灰田社長はみるみる顔が引きつったような感じになりよく見ると指先が小刻みに震えていた。そして、恐ろしく長く感じた沈黙の後、灰田は突然前に進み出た。
「すまん、菊川君。君の指摘したとおりだ。でも、でも、信じてほしい、君は知らないだろうが、不正アクセスを計画したのは大山会長だ、調べてもらえばわかるが、実際にこのシステムに不正アクセスをして、情報を流用していたのは会長なんだ。我々は、会長に命令されて、いやいや引き受けただけなんだ。」
菊川は、あまりにショックを受けたのか、無表情になって視線を落とした。
「…がっかりです。いくら命令されたとはいえ、犯罪に手を貸すなんて…。本当にがっかりです。」
「でも、これでほっとした。俺たちはいつばれるのかと心配で、ずーっと心が休まる日が無かった。会社の資金繰りがギリギリなのに、言うことを聞かなければ大山会長が資金をひきあげるとおどすんだ。もちろんその個人情報が悪用されるなんて僕たちは知らなかった。刑事さんたちが来てからは眠れない夜が続いた…。ふう、やっとこれで終わりにできる。」
菊川は、毅然として言い放った。
「担当の柴田刑事に連絡します。よろしいですか。」
「ああ、そうしてくれ。」
そういうと、灰田と部下たちは近くの椅子に腰を下ろした。
「信じていたのに…。」
菊川は悔しくて、悔しくて涙がポロポロこぼれた。
「もしもし、ああ、柴田刑事さんですか?はい、マナビーゲームネットの菊川です。刑事さんの言った通り、個人情報を盗むシステムが発見されました社長の灰田も事実を認めてここにいます。ええ、はい、わかりました。スタジアムから?すぐですね。じゃあ、お待ちしています。…すぐここに来てくれるそうよ。」
灰田は小さくつぶやいた。
「ありがとう、これでやっと楽になれるよ。」
部下の一人が言った。
「ええっと、サーバーを切断したままですが、同市ましょう。」
「特に問題なかったから、繋いでおこうか。俺たちはしばらく会社に来られないかもしれないからな。菊川、悪い、ちょっとだけサーバー室に行かせてくれ。もちろん逃げたりしないよ。信じてくれ。」
「信じます。でも、念のために携帯はすべてここに置いて行ってください。あとサーバー室からメールを打ったとしても、記録はこっちで確認できます。これ以上がっかりはさせないでください。」
「わかった。みんないいな。」
「はい。」
全員神妙な顔をして、携帯を机の上に置いた。灰田は社内携帯と自分の携帯の二つを置いた。
「これでいいかな。」
「はい、ありがとうございます。あと、サーバーを復活させたら、この画面は消えちゃいますか?」
「いいや、実は会長室のパソコンからは、いつでもこの画面が呼び出せるんだ。問題ないよ。」
「みんなは、一度部屋を出て、数分後には戻ってきた。みんなが集まったちょうどそのころ、柴田が鑑識の高円寺とともに駆けつけた。」
そして、灰田から大山会長のことを聞き出すと、すぐに身柄を確保するように連絡をとった。そうだ、みんな、ここにいる者は脅されて、眠れない夜を過ごしたある意味、被害者なのだ。うっかりしていた。真犯人を押さえなくちゃいけなかった。
その時灰田が妙な笑い方をした。これから逮捕されるっていうのになぜだろうと菊川は思った。もう、嘘を突き通さなくてもいいからだろうか。
「じゃあ、皆さんから、お放しを効かせてもらいましょう。」
柴田刑事が、菊川から事情聴収を始めた。菊川の長い夜は、まだまだ終わりそうになかった。
柴田がスタジアムから急いで出て行ったあと、アリーナ席が整理され、ゆるキャラ運動会となった。早い話がアリーナのあちこちに障害物が置かれそれを面白く、あるいは可愛く乗り越えてゴールまで行くのだ。一番早く行き着くのもいいが、障害物を乗り越える時にインパクトのあるパフォーマンスができればさらに特典が高くなる。広井アリーナの中にはいくつもの障害物があり、自分の得意そうな障害物を選んでいい。
マットで作った坂道、平均台、ネットくぐりなどのよくある障害から、つるつる廊下、ターザンロープ、ダンスステージなどの変わった障害までいろいろある。そして、ゴールに近いところには、天山大学から持ってきた、大型送風機まである。
観客の目は、いろいろな仕掛けが置かれたアリーナに集中していた。だが、真犯人にうすうす気づいてきた流石は、丸亀と連絡を取り、パトロールに余念がなかった。流石は、スタジアムの周囲は警官に厳重に監視させ、会場内は、ボランティアのパトロール隊と協力し、あやしいところを重点的に監視していた。
「助かります。梶原さん。そちらもお疲れになっていることと思いますが。」
「いいえ、青少年育成連絡会は、普段から深夜パトロールは得意分野なんで。慣れたものですよ。他の人が見逃すようなことでも、意外と気づくんです。」
カピバラ梶原さんのちっこい目が光った。
「犯人は変装したり、こっちの裏をかいたり、なかなかの知能犯です。簡単に尻尾は出しそうにないので、ここが正念場です。お互い連絡を密に取り合って頑張りましょう。」
「こちらこそよろしく。」
その頃、もう一人、表情を硬くしながら、走り回っている人がいた。大会実行委員長の熱い男、桜島さんだ。もともと、事故が起きるとしたらこの大運動会だろう、ゆるキャラの着ぐるみの中の人たちだろうということで、最新の注意をはらって計画してきた。それが何か妨害が入ったとなると何が起こるかわからない。それぞれの障害は、とてもゆるく、周りにもマットや安全装置を厳重に配置、係りの人数も多めに手配した。ルールも早くゴールに着くよりもそこまでのパフォーマンス点を重視するように変更し、無駄な競争をしないように工夫していた。
「では、大型送風機、最終テストします。」
桜島さんが、関係者を集めて最後のテストを行った。大学の研究員が説明する。
「ええっとこちらの電源装置やコードには決して触らないこと。ここの風量ダイヤルは普通の人がちょっと歩きにくいぐらいの風量にセットしてありますから、ここもいじらない。あとはスタートのスイッチをオン・オフするだけです。」
実際にスイッチを押してみるとなかなかの風だ。これがゴールの後ろからゴールインを邪魔する最後の障害になる。
「よーし、オーケー。問題なしだ。」
桜島さんは、見に来ていた流石やパトロールのカピバラ梶原さんに挨拶した。
「ここを乗り切れば、まず何とかなると思います。刑事さんも梶原さんももうひとがんばりご協力ください。」
「特に危険なポイントはありますか。」
「一応、着ぐるみに入る人は若くて運動能力の高い人をお願いしているんですが、ニクレンジャーだけは、あの中年のおじさんの味を出したいと、一郎さんから五郎さんまで参加するみたいなんですよ。事故が起きないか、それが心配ですね。」
「わかりました。」
夜空に華やかな合図の花火があがった。スタジアムが完成に包まれた。ナイター照明の下、一人一人のゆるキャラが、紹介されて、それぞれに得意のポーズをとる。せせらぎ蛍ちゃんが可愛くお辞儀をするとぽワット御尻が光、ハッピー小判君は歌舞伎のみえをきる。レディー菜々は美しくも出るウォーク、スパイスマンとエコつまさんはユーモラスにとびはねてアピール、そして最後はニクレンジャーの五人そろっての変身ポーズで決まりだ。盛り上がる観客席、そしてついに時間だ、六つの団体の六人のゆるキャラがゆっくり走り出した。
その頃、夕食のいい匂いが漂う、街中の小さなアパートで、何かが起きようとしていた。
「なんですか、今頃?聞いていないですよ。え、緊急で支払いはいつもの2倍出す?ええ、分かりました、すぐ家を出ます。」
ストリートライブから帰って来たばかりの杉崎智也の所に電話が入った。食事を作りに来ていた森口レイがさっと近付いてきた。
「なによ、今ちょうどおいしい肉ジャガができたところなのに。今日は手作りの醤油麹いりよ。」
「しょうがないだろ、緊急だっていうからさ。」
レイは、すると杉崎智也の目をジーッと見つめて言いにくいことをはっきり言った。
「もう、警察に引っ張られて思い知った、もう組織の仕事はやめるって二人で、話したじゃない。まだ続けるの?」
「いや、だからさ、今日組織のヘッドに会えるから、それを直接会って言うんだよ。だからさ、これが最後の仕事ってことかな。」
本当なんだろうか。また、このままずるずる行きそうな気がした。
「わかったわ。今日は智也を信じる。だから、絶対、今日で最後にしてね。」
レイの心からの訴えもちゃんと聞いているのか、いないのか、杉崎智也は、何かポケットをごそごそして探していた。そして餃子型のストラップを取り出すと、携帯に着けて、さっそく表に飛び出して言った。
「お金がなくたって、私は全然かまわないのに…。唄一本でやってほしいのに…。」
そして、再びスタジアム。猛スピードで駆け出すゆるキャラはいなかった。みんなパフォーマンス点をねらって歩き方や障害物の越え方を工夫しているようだ。
一番身軽そうな八頭身のスタイリッシュなゆるキャラ、レディー・菜々は、緩やかにステップを踏みながらモデルウォークで進みだし、平均台の上でも全く揺れることもなく、かっこよくすすんでいく。見事だ。
身軽で美しいと言えば、せせらぎホタルちゃんだ。障害物があると、わざとフワッとジャンプして飛び移ったり、静かに飛び降りたりする。あの着ぐるみの中は女子の体操選手かなと思わせるほどだ。途中にダンスステージという障害があり、そこを端から恥まで渡る間、音楽に合わせてパフォーマンスしなければならない。この二人はリズムに合わせて、モデルウォークやコンテンポラリーダンスなどで大きな拍手を受けた。この二つの着ぐるみは中に女性が入っているようで、元々軽く作られているようだ。
重そうで動きにくそうなのは、なんといっても、小判型のハッピー小判君と、三つの肉マンがかさなったようなデザインのスパイスマンだ。体が平たいハッピー小判君は、今の時点で、風に負け層。面白いのはスパイスマンで、実はこの肉マンがどこもふかふかしていて、思いっきり転んでも、頭からお尻まで、どこも痛くないらしい。ポイント、ポイントで必ず派手に転び、そのたびに、カレーライス型の帽子から、おいしそうなカレーの風味をあたりにばらまいている。もちろん、大うけだ。
見ているだけでユーモラスなのがニクレンジャーだ。体が丸いのも、短足なのも、着ぐるみのデザインではなく、実際の体型なのだ。しかも障害物に出会うたびにスクラム組んで作戦会議、体系や順番を変えて挑戦していく。
尿なところで笑いを取っていたのが、かしまし商店街のエコつまさんだ。身軽で動きはいいのだが、いかんせん爪楊枝の先が異常に長く、何かするたびに先っぽが折れ曲がり、、そしてピョコンともとにもどるのだ。風邪を受けて走るだけで折れ曲がり、止まるとピョコン。ゆるキャラの奮闘は順番に大画面に出るのだが、エコ妻さんの、さきっぽピョコンはそのたびに大うけだった。
「ちょっと、待って!」
あちこちを見回していた流石が何かに気付いた。
「どうした、流石君。」
「ちょっと、気になることがあって。丸さん、こっちはお願い!」
流石は、スタート地点のあたりを丸亀に任せるととっとこ走り出した。今のところ、何も異常はないが、このままでは、きっと何かが起こる…。大半のゆるキャラが、障害物を越えて、ゴールに近付きつつあった。そして最後の障害、大型送風機のスイッチが入れられた。
「ブウオーン!」
大きな音が響き渡った。そこには凶悪犯の魔の手がすでに伸びていたのだ。
「な、何―!」
それはまるで台風だった。送風機から出た風は、さっきテストした風力の何倍もの強さだった。
「うわー、助けてくれ!」
「な、なんてこと!」ん
台風並みの風にあおられて、一番風に弱い、ハッピー小判君が、背高のっぽのエコつまさんが、ふわっと舞い上がった。特に、小判君は、このまま落ちたら大けがかもしれない。
誰かが叫んだ。
「エコつまさんはなんとかする。小判君を頼む。」
死に物狂いでかけつける流石。その墜落地点に、流石が間一髪間に合い、受け止めた。絶対止められないと思っていたが、何とか抱きかかえることができた。気が付くと、流石だけではなく、あの実行委員長、熱い男桜島さんもいつの間か流石の隣に駆け込んで、ハッピー小判君を支えていた。事故が起きないように、ずっと待機していたのだ。背の高いエコ妻さんも危なかったが、ニクレンジャーの肉の壁によって受け止められ事なきを得た。声をかけてくれたのも五人の誰かだ。流石は風にも飛ばない五人の親父に心から感謝した。
「さすが、肉パワーとあの銃身の低い体型は伊達じゃない。頼れるぜ、男だぜ!」
「すぐに送風機のスイッチを切ってくれ。」
桜島さんがどなった。風はすぐにやみ、ゆるキャラたちは、何事もなかったように次々とゴールしていった。流石も園山さんも命がけだったが、観客はフワット浮かんだのも演出、大サービスぐらいに思って、盛り上がるばかりだった。送風機は明らかに誰かによってダイヤルが動かされていた。あと一息遅かったらせっかくのゆるキャラで大惨事がおきていたかもしれない。しかし、犯人は巧妙で、やはり全く手掛かりになるようなものは残していなかった。でも異変に気が付いた流石は確信した。これでまちがいない。あとはどおうやって証拠を手に入れるかだ…。今、とっつかまえてもごまかされてしまう…。
流石の目が光った。大会は、あとは授賞式を残すばかりとなった。
マナビーゲームネットで、一通り話を聞き終わり、証拠も手に入れた柴田だったが、そこに痛恨の電話が入ってきた。真犯人の大山会長の身柄を押さえに行ってもらった仲間の高橋刑事と白井刑事からの連絡だった。
「…ああ、こちら、高橋です、柴田刑事。いま、大山会長が潜伏していると思われるマンションに来ています。会社名義で借りている住宅街の賃貸マンションに乗り込んだのですが、一歩違いでもぬけの殻でした。白井刑事が監視カメラを確認したのですが、マスクとサングラスで顔を格下男が15分ほど前に、あわてて出て行く様子が映っていました。大きなバッグをを持っていて、いつでも逃げられるように用意していたようです。でも、なんでこちらが動くのが事前に分かったんでしょうね。ちなみに今急いで確認中ですが、大山会長と思われる男は監視カメラの無い住宅地に歩きだし、そのままどこかに消えたようです。」
唖然として、柴田が首をひねって、菊川や灰田に確認したが。誰も、知らせるような、そんなことはしていない、と否定した。この部屋を少しだけ離れた時も、携帯は菊川の目の前に置いて出て行ったし、ここのパソコンからメールを討った痕跡もないという。では、なぜわかったのか?なにかトリックを使われたのか?それとも内部にスパイがいるのか?
「ちょっとまってください。刑事さん、大山会長は大きなバッグを持って出て行ったと言ってましたよね。」
「それが、何か?」
「あの部屋はうちの会社名義で借りているんですが、奥の部屋に金庫室があって、確か今週多量に現金を保管していたはずなんです。金庫の現金がどうなったのか、見ていただきたいんですが。」
「わかりました。ちょっとお待ちください…。」
すぐに現場の刑事に連絡が行き、確認作業が始まった。
「どうだった、現金は?」
「それが、奥の部屋の金庫は開けられて中は空っぽでした。鍵穴に鍵が刺さったまんまで、急いで中身を持って行ったようですね。」
「いったいいくら入っていたんですか?」
「畜生、会長にやられた。あの数千万が無いと、うちの会社は危ないっていうのに…。なんてこった。」
灰田はすっかり脱力氏、その目はうつろだった。
菊川は、この時点で結局この事件がほとんど解決されていないことに気が付いた。おかしい、あんな死ぬような思いで、調べ上げ、覚悟して不正をただしたのに。ますます底なし沼に足を取られるように事態は不鮮明になって行く…。
柴田も、この事件の裏には、自分たちにはまだわからないカラクリのようなものがあるような気がしてならなかった。結局大山会長に逃げられ、個人情報の流れも、あの詐欺集団ブラッククラウドとのつながりも、何もわからなくなってしまった。やはり、灰田が怪しいのかとも思ったが、自分たちから罪を認め、おとなしく強力し、そして大金を持ち逃げされてショックを受けているのを見ると、どうにもわからない。もしかすると真の被害者の一人だという可能性も出てきた。
「灰田社長、わかる範囲で結構ですから、大山会長が行きそうなところを教えてください。」
すると灰田はいくつかの電話番号と、住所、それから本籍地などの資料を持ってきた。
「役に立てなくてごめんなさい。たぶん、どれももぬけの殻でしょうが、今の私にわかるのはこれですべてです。お願いです、刑事さん、会長を見つけて、なんとか現金を取り戻してください。」
そういうと灰田は机に崩れた。いつも冷静で知的な灰田が、こんなに取り乱して、先ほどまでの怒りや嫌悪はだんだん消えて行った。代わりに会長に脅迫された灰田の苦悩、悩み続けた日々が強く思い起こされた。
一通り操作が終わると、菊川は先に家に帰された。何も言わず、静かに去っていく後ろ姿を見て、柴田は思った。
「これでけりをつけて行くのは、彼女もぼくも、納得がいかない。この事件はどこかに大きな見落としがある、そんな気がしてならない。でも、僕にはどうしたらいいのかわからない。解決したはずが、真の犯人はなぜか事前に現金を持って逃亡だなんて?事件を解決したはずが、出口が迷路の中にあったような嫌な手ごたえだ。一体どうしたら…。」
しかし、次の瞬間柴田は目を輝かせて思った。
「いいや、僕たちには流石先輩がいる。こんなわけのわからない事件、スパッと解決してくれるのは、すべての時間軸や論理を超越していくあの人しかいない。」
柴田は、スタジアムの流石の健闘を祈り、さらに頑張ろうと、心に誓ったのだった。
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