第8話 障害物競走
そして、コンテスト当日になった。
「さあさあ、始まりました! 実況は私ルビー、解説はメープルさんでお送りします!」
出場者が入場し、各々、適当にポーズを決めて、軽く自己紹介をする。
「エントリー№1、小次郎。今日は精一杯、頑張ります」
「小次郎! 何か面白いこと言って!」
「ルビー、うるせえ。ま、まあ、よろしくお願いします」
「エントリー№2,ジョセフです。生徒会の皆に良いとこ見せれるように頑張ります!」
「ジョセフ君、ファイト~」
「エントリー№3氷海セイウチだひょ。皆、投票よろしくひょ」
「今年こそ最下位脱出しろよ~」
「エントリー№4、劉備だ。今年も優勝を目指す」
「「「きゃあー、劉備様~~~」」」
「エントリー№5,森林樹木カインです。スマートに勝ちます」
「「「カッコいい~~~」」」
「エントリー№6、フシギだ! 勝ったら俺の店で祝勝会だ!」
「兄ちゃん、頑張れ~~」
「エントリー№7、黒豆です。最近、ここに引っ越してきました。勝ちたいです」
「よっ、新入り!」
「エントリー№8、ムックです。癒すのは自信があります」
「お父さん、頑張って~~~」
出場者の紹介が終わり、早速、競技に入る。
まずは障害物競走だ。
第一走グループは小次郎、氷海、劉備、黒豆だ。
「位置について、よーいドン!」
メロがスターターピストルを放ち、4人が走り出す。
「まずは麻袋に足を入れジャンプです。さすが劉備師匠、速い速い!」
「氷海さんは人間体になって参加ですね。セイウチの身体だと不便ですから」
「次はマシュマロ探しです。白い粉の中からマシュマロを探し出します」
「イケメンは白い粉を被ってもイケメンですね」
「現在、トップは劉備師匠! 続いて小次郎、黒豆さん、氷海となっています。劉備師匠は平均台も編み潜りも余裕で通過! 借り物競争に入ります!」
「借り物競争のお題は私が考えました」
「へえ、どんなの入れたんですか?」
「それはお楽しみ」
劉備が「眼鏡!」と叫んでいる横で、小次郎がルビーの元へダッシュ。
「一緒に来い!」
「え、どんなお題⁉」
「いいから!」
お題判定人のメロの元にルビーと一緒に行くと、メロはニヤニヤしながら「合格!」と言って、ルビーと共にゴールした。
「お題なんだったの?」
「べ、別になんだっていいだろ!」
順位は1位が小次郎、2位が劉備、3位が黒豆、4位が氷海となった。
第二走グループはジョセフ、カイン、フシギ、ムックだ。
「ただいま一位はカインさん! 速い! 他の選手も徐々に追い上げていきます。接戦です!」
借り物競争でジョセフが真っすぐにメープルの元に走ってくる。
「何々~」
「憧れの人です。僕にとってはメープル会長ですから」
「何それ、照れる~」
順位はカイン、ジョセフ、フシギ、ムックの順になった。
一位に30ポイント、2位に20ポイント、3位に10ポイントが与えられる。
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