第4話  クォーツ学園

クォーツ学園。6年生の教室。

「ルビー、宿題やってきたかにゃ」

「あ。……小次郎~」

「全く、お前らは」

「見せて~」

「見せてほしいにゃ」

「分かったから、昼飯おごれよ」

「おっけー」



 この世界には人間の他に、スピリット(精霊)、キング(王)、ゴッド(神)が存在する。

 クォーツ学園には、それらが、ごちゃ混ぜになって通っている。特に差別などもなく、上手くやれている。


 6限目。

 今日は学級会で職場体験の行先を決めていた。

ルビーのクラスのマリオット委員長(ドラゴン属とのハーフ)が教壇に立っている。

黒板にはスーパーマーケットやレストランなど行先と行く者が書かれている。

ルビーはクォーツ学園幼稚舎で、チェシャと一緒だった。

「それでは、今日中にアポの電話をお願いしますね」

「「「はーい」」」


「小次郎はレストランだっけ」

「ああ」

「いいなあ。賄い飯とかもらえそう」

「確かに、店長のフシギさんは良い人だし、賄い出るかもな」

「いいにゃあ」

「私達は弁当持参って言われた」

「幼稚園児と同じで、少ないご飯じゃ味気にゃいからにゃぁ」

「これで良かったのかもね」

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