第15話 料理1
遼太たちが買ってきた食材を確認してみると合い挽きミンチが2㎏近く出てきた。他にもキャベツが2玉、ニラが5束、カットシメジ3袋、ニンニク・ショウガが1つずつ、ごま油が1瓶、こめ油が2ℓ、鶏肉が3㎏、パン粉が500g、豚肉が1㎏、卵が10個出てきた。
「ねえ、遼太これほんとに全部?材料的に餃子と唐揚げ、トンカツを作ろうと思っているんだろうけどさすがに餃子の皮から作るのはしんどいよ。この量からして数十個ではないでしょう?」
「うん?」
荷物を置いて手を洗っていた遼太が机の上に置いた材料を見て
「あ、餃子の皮がない。買ったから多分車の中に落ちていると思う。とりあえず、今日は餃子で明日は唐揚げ、明後日はカツカレーにしようと思って買い物をしてきた。カレーの材料は明日買ってくる。」
遼太はそういいながらスマホを操作した。多分、健一郎に連絡しているんだろう。
「分かった。それじゃあ、とりあえずキャベツを洗って湯がくからキャベツをちぎってくれ。」
「おう。」
遼太に声をかけると声に反応してキャベツを洗い出した。その間に僕も一番大きな鍋を出してきて水を入れて火にかけた。
「あの、私たちは何をしたらいいですか?」
佐々木さんが横から聞いてきた。
「えっと、今は特に何かしてもらいたいことはないからそっちに座っておいて。」
キッチンが狭く遼太と僕が作業しているので既にキッチンは少々いっぱいいっぱいになってきている。
遼太が手際よくキャベツをちぎっているのを確認して、おろし器でニンニクとショウガをすりおろし始めた。
「翔真、お湯が沸いてきたぞ。」
遼太がキャベツを1玉ちぎり終わったところでお湯が沸いたようだ。
「それじゃあ、どんどんとキャベツ湯がいていって。湯がけたらざるに上げておいて。あと少しで唐揚げの下味をつける準備が終わるから。」
「わかった。」
「翔真、餃子の皮持ってきたぞ。何をすればいい?」
バタバタとしていると健一郎が戻ってきた。
「それじゃあ、そこの鶏肉を1口大に切ってそこの下味をつけるための液が入っているボールに入れて混ぜておいて。終わったらラップして冷蔵庫へ」
「おう、分かった。」
健一郎に鶏肉を任せて大量にある餃子の具を切ることにした。
「遼太、ザルに上げたキャベツ頂戴。」
「おう。重いぞ。」
遼太は大きなザルを1つこっちに渡してきた。
「翔真、唐揚げの準備終わったよ。キャベツ半分頂戴。」
「おう。」
健一郎にキャベツを半分強渡してキャベツを切り始めた。
「翔真、遼太、追加のキャベツ。これで全部茹で上がったよ。」
「わかった。それじゃあ、遼太は向こうにホットプレートを持って行ってセットしておいて。あと、まだ米セットしていなかったから米5合セットしておいて。余ったら僕の明日の朝ごはんにするから。」
「わかった。」
遼太がホットプレートを準備している間にキャベツが切り終わった。
「さて、さすがにここに今ある餃子の種をすべて入れることができるボールは存在していないから。健一郎、そこのボールとこのボールで作ろうか。そっちのボールで作る種は任せた。必要なものは切ったり擂ったりしてそこにあるから、目分量で半分とって。」
「わかった。」
健一郎は素早く半分ずつ食材を回収していった。
残りの半分を回収し、醬油、ごま油を入れて混ぜてたねが完成した。
「それじゃあ、少し置いたら包もうか。」
「そうだね。」
「確認なんだけど、皮は何枚あるの?」
「200枚だな。もちろん大判だ。」
「わかった。」
いったい何人前作ることになるのだろうか?
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