第14話 帰宅

ピコン!

5限の講義が終了して荷物をまとめていると健一郎からメッセージがきた。


『ロータリーに着いたよ。

佐々木さんと山本さんを連れてきてね。』


連れてきてと来たけどすでに2人とも講義室にいないんだよね。一体どこに行ったんだろうか?とりあえず健一郎にいないと送っておこうかな。


『佐々木さんと山本さんはすでにいないよ。』

ピコン!

健一郎から再びメッセージがきた。

『来た。

翔真も早く来て。』

『了解』

メッセージを送り返して講義室を出てロータリーに行くとすでに車に佐々木さんと山本さんは乗っていた

「よう。翔真お疲れさん。シートベルトできた?出発するよ。」

「できたよ。」

答えると健一郎が車を出した。

「そういえば、2人とも今日は何を買ってきたの?」

「うん?ついてからのお楽しみということで。」

何を買ってきたのかで晩御飯のメニューが決まるので早めに知りたいと思ったのに遼太が笑顔で言ってきた。こういう時はろくなことが起きないんだけど大丈夫かな?

「翔真、着いたよ。先に遼太と佐々木さんと山本さんを連れて上がっておいて。僕も車を近くの駐車場に止めてから行くから。」

「分かった。」

車を降りて返事をしていると遼太が大量の荷物を持っていた。

「なあ、遼太。それって食材だよな。なんでそんなにあるんだ?」

「ああ、今日と明日の分だよ。」

「ああ、明日も来るつもりなのね。」

「もちろん。佐々木さんと山本さんも明日も来る?」

「えっと…」

「遼太、佐々木さんと山本さんが困っているから後にしようか。」

佐々木さんがどう答えたらいいのか分からなくなったようで、困った雰囲気が出ていたのでさすがに止めた。ちなみに山本さんは固まっていた。

「そうだな。翔真、とりあえず上がろうよ。」

「おう。エレベーターも来たし乗ろうか。」

なんやかんやと言っている間にエレベーターが来たので固まっていた山本さんは佐々木さんに手を引いてエレベーターに乗せた。

こんなで今日の夕食はどうなるんだろうか?

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